社会保険

松江市の国民健康保険料(令和8年度)。個人事業主の法人化の分岐点は1,270万円

結論

松江市の令和8年度の国民健康保険料は、単身・40歳未満・事業所得600万円で年67万7,359円で、東京23区より2.1万円高く、収録63市区で33番目です。令和8年度は介護分の所得割を2.76%から2.38%、均等割を12,660円から11,280円に下げたため、40〜64歳の単身は事業所得600万円まで、新設の子ども分を足しても前年度より安くなります(600万円で0.7万円減)。法人化の損益分岐(協会けんぽ島根支部)は1,270万円です。

  • 40歳未満の料率は所得割10.87%・均等割44,200円(18歳以上の60円を含む)・平等割27,700円
  • 前年度から医療分の所得割は7.84→7.98%に上げ、支援分は2.81→2.61%、介護分は2.76→2.38%に下げた
  • 40歳未満の単身は600万円で前年度より1.4万円増(子ども分1.8万円を除けば0.4万円減)

令和8年度は子ども・子育て支援金分が加わり、国保料が上がる市が多くなりました。松江市は、40〜64歳にかかる介護分を大きく下げたため、40〜64歳の単身なら事業所得600万円まで前年度より安くなっています。

前年度の料率は、市の同じページの令和7年度版(Internet Archive の保存)で確かめました。他の自治体との比較は国民健康保険料が高い市・安い市を比較にあります。

令和8年度の料率と前年度からの変化

区分令和7年度令和8年度
医療分7.84%・31,540円・19,760円7.98%・31,380円・19,560円
支援分2.81%・11,540円・7,300円2.61%・11,560円・7,320円
介護分(40〜64歳)2.76%・12,660円・6,240円2.38%・11,280円・5,640円
子ども分—0.28%・1,200円+18歳以上60円・820円
医療分の限度額66万円67万円

※ 所得割・均等割・平等割の順。松江市 国民健康保険料(令和8年度・令和7年度の計算式)。支援分は後期高齢者支援金分、子ども分は子ども・子育て支援金分

40歳未満の3区分を合わせると、所得割10.87%、均等割は大人1人44,200円、平等割は1世帯27,700円です。医療分は少し上げ、支援分と介護分は下げています。特に介護分は所得割0.38ポイント、均等割1,380円、平等割600円とすべて下がりました。

40〜64歳は前年度より安い

単身・40〜64歳令和7年度令和8年度増減うち子ども分
事業所得300万円43.4万円42.9万円−0.4万円0.9万円
500万円70.2万円69.4万円−0.8万円1.5万円
600万円83.3万円82.7万円−0.7万円1.8万円
700万円94.0万円95.6万円+1.6万円2.0万円
1,000万円109.0万円112.9万円+3.9万円2.9万円
単身・40歳未満令和7年度令和8年度増減うち子ども分
事業所得300万円34.4万円35.1万円+0.7万円0.9万円
600万円66.3万円67.7万円+1.4万円1.8万円
1,000万円92.0万円95.9万円+3.9万円2.9万円

※ 計算エンジンに令和7年度の料率を入れた比較(scripts/kokuho-zennendo-hikaku.mjs)。令和7年度に子ども分はない

40〜64歳では、介護分の引き下げが子ども分の新設を上回り、事業所得600万円以下なら前年度より安くなります。事業所得690万円前後からは令和8年度の介護分も上限17万円に届くので、引き下げの効果が消え、子ども分と医療分の上限の引き上げで増えます。

40歳未満は介護分がかからないので、子ども分のぶん少し増えます。それでも子ども分を除けば、600万円で0.4万円下がっています。

単身・事業所得600万円で年67.7万円

旧ただし書所得は600万円−43万円=557万円です。

区分所得割均等割平等割小計
医療分444,486円31,380円19,560円495,426円
支援分145,377円11,560円7,320円164,257円
子ども分15,596円1,260円820円17,676円
合計677,359円

年67万7,359円で、東京23区(65万6,379円)より2万980円高くなります。国民年金(年21万5,040円)を足すと89万2,399円です。40〜64歳なら介護分14万9,486円が加わり、82万6,845円になります。

事業所得松江市広島市東京23区東京23区との差
300万円35.1万円36.9万円33.9万円+1.2万円
500万円56.9万円59.1万円55.1万円+1.8万円
600万円67.7万円70.2万円65.6万円+2.1万円
700万円78.6万円81.3万円76.2万円+2.4万円
800万円89.5万円91.3万円86.8万円+2.7万円
900万円93.9万円94.2万円95.3万円−1.4万円
1,000万円95.9万円95.8万円95.8万円+0.1万円

※ 単身・40歳未満・青色申告特別控除後の事業所得/2026年(令和8年)分 基準。所得が低く法定軽減(7割・5割・2割)に当たる世帯は、この表より安くなる

23区との差は事業所得818万円で最大の2.7万円で、どの所得でも3万円以内に収まります。医療分は819万円、全区分の合計96万円は1,041万円で上限に届きます。広島市とは964万円まで松江市のほうが安く、600万円で2.5万円の差です(広島市の国民健康保険料)。

家族が増えたときの増加は、配偶者(無収入)で年4.4万円、小学生の子1人で4.3万円、未就学児1人で2.1万円です(事業所得500万円)。

法人化の分岐点は1,270万円

条件損益分岐(売上−経費)
東京23区・協会けんぽ東京支部(単身)1,266万円
松江市の国保のみ(協会けんぽは東京支部・単身)1,266万円
松江市・協会けんぽ島根支部(単身)1,270万円
松江市・配偶者(無収入)あり1,016万円
松江市・単身・40〜64歳1,247万円
参考:令和7年度の料率で計算した場合(単身)1,291万円

※ 40歳未満(注記以外)・経費200万円・青色申告(e-Tax)・インボイス登録済み・合同会社。損益分岐は青色申告特別控除の前の金額/2026年(令和8年)分 基準

協会けんぽ島根支部の健康保険料率9.94%が東京支部(9.85%)より少し高いぶん、分岐点は23区より4万円高い1,270万円です。国保だけを令和7年度の料率に戻すと1,291万円で、上限の引き上げにより21万円下がりました。

40〜64歳の場合、令和8年度の介護分の引き下げは中所得の国保を軽くしましたが、分岐点の付近(青色申告特別控除後で1,200万円前後)では介護分も上限に届いているので、分岐点には効きません。

まとめ

  • 松江市の令和8年度の国保料は、所得割10.87%・均等割44,200円・平等割27,700円(40歳未満)
  • 介護分を2.76%から2.38%に下げ、40〜64歳の単身は600万円まで前年度より安い
  • 単身・40歳未満・事業所得600万円で年67万7,359円。東京23区より2.1万円高く、63市区で33番目
  • 23区との差はどの所得でも3万円以内。広島市よりは964万円まで安い
  • 法人化の分岐点は1,270万円で、令和7年度の料率より21万円低い

松江市の国保は、40代・50代で中所得の個人事業主ほど令和8年度の改定の恩恵を受けています。法人化の判断は、年齢と家族構成を入れて自分の売上と経費で確かめてください。

よくある質問

松江市の子ども・子育て支援金分はいくらですか?

所得割0.28%、均等割1,200円、18歳以上均等割60円、平等割820円、限度額3万円です。18歳以上均等割は、18歳未満の加入者の均等割を全額軽減した分を18歳以上の加入者が負担するものです。

松江市の国民健康保険料の限度額はいくらですか?

40歳から65歳未満の被保険者がいる世帯は1年あたり113万円、いない世帯は96万円です。令和7年度は医療分の限度額が66万円でした。

松江市の国民健康保険料は前年度から上がりましたか?

区分によって違います。令和8年度は医療分の所得割を上げ、支援分と介護分の所得割を下げ、子ども・子育て支援金分が加わりました。40〜64歳の単身・事業所得600万円以下では前年度より下がり、40歳未満では子ども分のぶん少し上がります。

出典

本記事は2026年(令和8年)分 基準の制度にもとづく一般的な解説であり、税務上の助言ではありません。 制度は毎年改正されます。実際の判断は最新の一次情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。 内容に誤りを見つけられた場合は お問い合わせ よりご指摘ください。