社会保険

徳島市の国民健康保険料(令和8年度)。個人事業主の法人化の分岐点は1,291万円

結論

徳島市の令和8年度の国民健康保険料は、単身・40歳未満・事業所得600万円で年71万855円で、東京23区より5.4万円高くなります。医療・支援・介護の料率は令和7年度と同じで、新設の子ども・子育て支援金分を市独自に半額(所得割0.12%)にしているため、前年度からの増加は子ども分の7,745円だけです。子ども分は所得割が低く上限3万円に届かないので、事業所得869万円を超えると23区より安くなります。単身・40歳未満なら、法人化の損益分岐は売上−経費1,291万円です。

  • 40歳未満の料率は所得割11.42%・均等割45,162円(18歳以上の62円を含む)・平等割29,600円
  • 子ども分の所得割0.12%は収録63市区で最も低い。軽減前とみなせる2倍の料率なら、600万円で子ども分は1万5,491円になる
  • 協会けんぽ徳島支部の健康保険料率は10.24%と高く、法人化の損益分岐は1,291万円(東京23区は1,266万円)

令和8年度から国民健康保険に子ども・子育て支援金分が加わり、多くの市で保険料が上がりました。徳島市はこの子ども分を市独自に半額にしています。軽減の申請は要らず、市のページには軽減後の料率がそのまま載っています。

医療分・支援分・介護分の料率は令和7年度と同じなので、徳島市の令和8年度の増加は、半額になった子ども分と医療分の上限の引き上げだけです。他の自治体との比較は国民健康保険料が高い市・安い市を比較にあります。

令和8年度の料率

区分所得割均等割(1人)平等割(1世帯)限度額
医療分8.30%32,600円21,500円67万円
支援分3.00%11,900円7,700円26万円
介護分(40〜64歳)2.60%12,500円6,400円17万円
子ども分(軽減後)0.12%600円+18歳以上62円400円3万円

※ 徳島市 国民健康保険の保険料について。支援分は後期高齢者支援金分、子ども分は子ども・子育て支援金分

40歳未満の3区分を合わせると、所得割11.42%、均等割は大人1人45,162円、平等割は1世帯29,600円です。令和7年度と比べて変わったのは、医療分の上限(66万円→67万円)と子ども分の新設だけです。

子ども分の所得割0.12%は、当サイトが収録する63市区で最も低い値です。他の市の子ども分の所得割は0.15〜0.38%の範囲にあります。

単身・事業所得600万円で年71.1万円

旧ただし書所得は600万円−43万円=557万円です。

区分所得割均等割平等割小計
医療分462,310円32,600円21,500円516,410円
支援分167,100円11,900円7,700円186,700円
子ども分6,683円662円400円7,745円
合計710,855円

年71万855円で、東京23区(65万6,379円)より5万4,476円高くなります。収録63市区で17番目の水準です。国民年金(年21万5,040円)を足すと92万5,895円です。40〜64歳なら介護分16万3,720円が加わり、87万4,575円になります。

医療分以下の3区分は令和7年度と同じ料率なので、上限に届かない所得では、前年度からの増加は子ども分の7,745円だけです。

半額軽減でいくら違うか

市のページは「半額となる軽減措置」の後の料率を載せています。軽減前の料率を、公表値の2倍(所得割0.24%・均等割1,200円+18歳以上124円・平等割800円)とみなして比べると次のとおりです。

単身・40歳未満子ども分(軽減後)2倍の料率の場合軽減の効果
事業所得300万円4,146円8,292円4,146円
500万円6,545円13,091円6,546円
600万円7,745円15,491円7,746円
800万円10,146円20,292円10,146円
1,000万円12,545円25,091円12,546円

※ 計算エンジンで子ども分の料率だけを差し替えた比較/2026年(令和8年)分 基準

夫婦と小学生の子2人の世帯(事業所得600万円)では、子ども分は8,408円で、2倍の料率なら1万6,816円です。子の均等割は18歳まで全額軽減されるので、家族が増えても子ども分はほとんど変わりません。

半額軽減は「令和8年度は」と年度を区切った措置です。令和9年度以降に続くかどうかは、市のページからは読み取れません。

869万円を超えると23区より安い

事業所得徳島市高松市東京23区東京23区との差
200万円25.4万円27.0万円23.3万円+2.1万円
300万円36.8万円39.8万円33.9万円+2.9万円
400万円48.2万円52.6万円44.5万円+3.8万円
500万円59.7万円65.3万円55.1万円+4.6万円
600万円71.1万円78.1万円65.6万円+5.4万円
700万円82.5万円87.6万円76.2万円+6.3万円
800万円92.7万円90.5万円86.8万円+5.9万円
900万円94.1万円93.4万円95.3万円−1.1万円
1,000万円94.3万円95.9万円95.8万円−1.5万円
1,100万円94.4万円96.0万円96.0万円−1.6万円

※ 単身・40歳未満・青色申告特別控除後の事業所得/2026年(令和8年)分 基準。所得が低く法定軽減(7割・5割・2割)に当たる世帯は、この表より安くなる

医療分は事業所得786万円、支援分は845万円で上限に届きます。そこから先、残るのは所得割0.12%の子ども分だけなので、徳島市の保険料は94万円台でほぼ止まります。他の市は子ども分も上限3万円まで伸びて合計96万円に届くため、869万円を境に徳島市のほうが安くなります。単身で子ども分まで上限に届くのは事業所得2,455万円です。

瀬戸内側の高松市は医療分の所得割9.88%が収録63市区で最も高く、事業所得760万円まで徳島市より高くなります(高松市の国民健康保険料)。

法人化の分岐点は1,291万円

条件損益分岐(売上−経費)
東京23区・協会けんぽ東京支部(単身)1,266万円
徳島市の国保のみ(協会けんぽは東京支部・単身)1,273万円
徳島市・協会けんぽ徳島支部(単身)1,291万円
徳島市・配偶者(無収入)あり1,016万円
徳島市・単身・40〜64歳1,268万円

※ 40歳未満(注記以外)・経費200万円・青色申告(e-Tax)・インボイス登録済み・合同会社。損益分岐は青色申告特別控除の前の金額/2026年(令和8年)分 基準

分岐点を押し上げている要因は2つあります。1つは、上限付近で徳島市の国保が23区より1.6万円ほど安いことで、国保だけを入れ替えると分岐点は7万円上がります。もう1つが大きく、協会けんぽ徳島支部の健康保険料率**10.24%**は東京支部(9.85%)より0.39ポイント高く、さらに18万円押し上げます。

法人化すると、役員報酬にかかる健康保険料は支部の料率で決まります。徳島で法人化する場合は、国保の水準より健康保険料率の高さのほうが判断に効きます。

家族がいる場合の国保の増え方は、配偶者(無収入)で年4.5万円、小学生の子1人で4.5万円、未就学児1人で2.2万円です(事業所得500万円)。配偶者がいれば分岐点は1,016万円まで下がります。

まとめ

  • 徳島市の令和8年度の国保料は、所得割11.42%・均等割45,162円・平等割29,600円(40歳未満)
  • 医療・支援・介護の料率は前年度と同じ。子ども分を市独自に半額にし、600万円での増加は7,745円だけ
  • 単身・事業所得600万円で年71万855円。東京23区より5.4万円高く、収録63市区で17番目
  • 子ども分が上限に届かないため、869万円を超えると23区より安い
  • 法人化の分岐点は1,291万円。協会けんぽ徳島支部の料率10.24%が分岐点を押し上げる

徳島市の国保は、中所得では23区より割高で、高所得では割安です。法人化の判断は、健康保険料率の高さも含めて、自分の売上と経費で確かめてください。

よくある質問

徳島市の子ども・子育て支援金分の半額軽減は申請が必要ですか?

申請は不要です。令和8年度は市独自に半額にする軽減措置を実施しており、市のページには軽減後の料率(所得割0.12%、均等割600円、18歳以上均等割62円、平等割400円、上限3万円)が載っています。

徳島市の国民健康保険料は前年度から上がりましたか?

医療分・後期高齢者支援金分・介護納付金分の所得割・均等割・平等割は令和7年度と同じです。変わったのは、医療分の賦課限度額が66万円から67万円に上がったことと、子ども・子育て支援金分が新設されたことです。

徳島市の国民健康保険料の上限はいくらですか?

医療分67万円、後期高齢者支援金分26万円、介護納付金分17万円、子ども・子育て支援金分3万円です。ただし子ども分は所得割が0.12%と低いため、単身で3万円に届くのは事業所得2,455万円です。

出典

本記事は2026年(令和8年)分 基準の制度にもとづく一般的な解説であり、税務上の助言ではありません。 制度は毎年改正されます。実際の判断は最新の一次情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。 内容に誤りを見つけられた場合は お問い合わせ よりご指摘ください。