社会保険
宮崎市の国民健康保険税(令和8年度)。個人事業主の法人化の分岐点は1,262万円
結論
宮崎市の令和8年度の国民健康保険税は、単身・40歳未満・事業所得600万円で年73万3,597円で、東京23区(65万6,379円)より7.7万円高く、収録63市区の中で13番目に高い水準です。所得割の合計が12.01%と高いためで、23区との差は事業所得759万円で最大の10.0万円になります。単身なら鹿児島市(71万9,983円)とほぼ同じですが、夫婦と子2人(小学生)では、小学生以下の均等割を半額にする鹿児島市の独自減額のぶん、宮崎市が2.3万円高くなります。単身・40歳未満なら、法人化の損益分岐は売上−経費1,262万円です。
- 40歳未満の税率は所得割12.01%・均等割37,440円(18歳以上の140円を含む)・平等割27,200円
- 医療分は事業所得760万円、全区分は942万円で上限に届く。宮崎市に市独自の減額はなく、軽減は全国共通の制度
- 協会けんぽ宮崎支部の健康保険料率は9.77%で東京支部より低く、法人化の損益分岐は1,262万円
このテーマの全体像 国民健康保険料の自治体別比較
宮崎市の国保は、九州の県庁所在市の中で高い側にあります。所得割の合計12.01%は、当サイトが収録する63市区で秋田市と並ぶ11番目の高さです。均等割と平等割は高くないので、所得の低い層では差が小さく、所得が上がるほど23区との差が開きます。
以下は、宮崎市の令和8年度の公表税率を当サイトの計算エンジンに入れた結果です。他の自治体との比較は国民健康保険料が高い市・安い市を比較にあります。
令和8年度の税率
| 区分 | 所得割 | 均等割(1人) | 平等割(1世帯) | 限度額 |
|---|---|---|---|---|
| 医療保険分 | 8.7% | 27,000円 | 19,800円 | 67万円 |
| 後期高齢者支援金分 | 3.0% | 9,100円 | 6,600円 | 26万円 |
| 介護納付金分(40〜64歳) | 2.2% | 9,100円 | 5,000円 | 17万円 |
| 子ども分 | 0.31% | 1,340円(18歳以上140円を含む) | 800円 | 3万円 |
※ 宮崎市 【国保】保険税の決め方。子ども分は「子ども・子育て支援金分」
40歳未満の3区分を合わせると、所得割12.01%、均等割は大人1人37,440円、平等割は1世帯27,200円です。
| 宮崎市 | 鹿児島市 | 東京23区 | |
|---|---|---|---|
| 所得割の合計 | 12.01% | 11.49% | 10.58% |
| 均等割(大人1人) | 37,440円 | 48,090円 | 67,073円 |
| 平等割(1世帯) | 27,200円 | 31,900円 | なし |
| 単身の固定部分 | 64,640円 | 79,990円 | 67,073円 |
※ 医療分+後期分+子ども分。介護分は除く/令和8年度
宮崎市は鹿児島市より所得割が0.52ポイント高く、固定部分が1万5,350円少ない組み合わせです。単身なら事業所得339万円を境に、それより下では宮崎市、上では鹿児島市が安くなります。
単身・事業所得600万円で年73.4万円
旧ただし書所得は600万円−43万円=557万円です。
| 区分 | 所得割 | 均等割 | 平等割 | 小計 |
|---|---|---|---|---|
| 医療保険分 | 484,589円 | 27,000円 | 19,800円 | 531,390円 |
| 後期分 | 167,100円 | 9,100円 | 6,600円 | 182,800円 |
| 子ども分 | 17,267円 | 1,340円 | 800円 | 19,407円 |
| 合計 | 733,597円 |
年73万3,597円です。東京23区(65万6,379円)より7万7,218円高くなります。国民年金(年21万5,040円)を足すと94万8,637円です。40〜64歳なら介護分13万6,640円が加わり、87万237円になります。
759万円で23区との差が最大
| 事業所得 | 宮崎市 | 鹿児島市 | 東京23区 | 東京23区との差 |
|---|---|---|---|---|
| 200万円 | 25.3万円 | 26.0万円 | 23.3万円 | +2.0万円 |
| 300万円 | 37.3万円 | 37.5万円 | 33.9万円 | +3.4万円 |
| 400万円 | 49.3万円 | 49.0万円 | 44.5万円 | +4.9万円 |
| 500万円 | 61.3万円 | 60.5万円 | 55.1万円 | +6.3万円 |
| 600万円 | 73.4万円 | 72.0万円 | 65.6万円 | +7.7万円 |
| 700万円 | 85.4万円 | 83.5万円 | 76.2万円 | +9.2万円 |
| 800万円 | 93.8万円 | 93.7万円 | 86.8万円 | +7.0万円 |
| 900万円 | 95.9万円 | 95.7万円 | 95.3万円 | +0.6万円 |
| 1,000万円 | 96.0万円 | 96.0万円 | 95.8万円 | +0.2万円 |
※ 単身・40歳未満・青色申告特別控除後の事業所得/2026年(令和8年)分 基準。所得が低く法定軽減(7割・5割・2割)に当たる世帯は、この表より安くなる
所得割が高いため、23区との差は所得に比例して開き、事業所得759万円で最大の10.0万円になります。医療保険分が760万円で上限に届くと伸びが止まり、900万円を超えると差は1万円以内に縮みます。
単身・40歳未満で区分ごとに上限に届く所得は次のとおりです。
- 医療保険分(67万円):事業所得760万円
- 後期分(26万円):858万円
- 全区分の合計(96万円):942万円
収録63市区の中では、単身・事業所得600万円で13番目(高い順)です。九州では長崎市・佐賀市・北九州市に次いで4番目に高く、大分市・鹿児島市とほぼ並びます。長崎市の内訳は長崎市の国民健康保険税にあります。
子育て世帯は鹿児島市より高い
| 世帯(40歳未満) | 宮崎市 | 鹿児島市 | 東京23区 |
|---|---|---|---|
| 夫婦・事業所得500万円 | 65.1万円 | 65.3万円 | 61.8万円 |
| 夫婦+子2人(小学生)・300万円 | 48.3万円 | 47.0万円 | 53.6万円 |
| 夫婦+子2人(小学生)・500万円 | 72.3万円 | 70.0万円 | 74.8万円 |
| 夫婦+子2人(小学生)・700万円 | 93.4万円 | 93.0万円 | 94.6万円 |
※ 配偶者・子は無収入。青色申告特別控除後の事業所得/2026年(令和8年)分 基準。鹿児島市は小学生以下の子の均等割を2分の1にする市独自の減額を入れた額(鹿児島市の国民健康保険税の計算)
鹿児島市には、小学生以下の子どもの均等割を2分の1にする市独自の減額があります。宮崎市の子どもの軽減は、未就学児の均等割の2分の1減額と、18歳未満の子ども分の均等割の免除という全国共通の制度だけです。そのため単身ではほぼ同じでも、小学生の子が2人いる世帯では、事業所得500万円で宮崎市のほうが2.3万円高くなります。
それでも均等割が23区より3万円ほど低いので、無収入の配偶者が加わったときの増加は年3.7万円(23区は6.7万円)で、夫婦と子2人なら23区より安くなります。
40歳になると介護分が加わり、事業所得600万円で年13.7万円増えます(23区は15.3万円)。
法人化の分岐点は1,262万円
| 条件 | 損益分岐(売上−経費) |
|---|---|
| 東京23区・協会けんぽ東京支部(単身) | 1,266万円 |
| 宮崎市の国保のみ(協会けんぽは東京支部・単身) | 1,266万円 |
| 宮崎市・協会けんぽ宮崎支部(単身) | 1,262万円 |
| 宮崎市・配偶者(無収入)あり | 1,016万円 |
| 宮崎市・単身・40〜64歳 | 1,239万円 |
※ 40歳未満(注記以外)・経費200万円・青色申告(e-Tax)・インボイス登録済み・合同会社。損益分岐は青色申告特別控除の前の金額/2026年(令和8年)分 基準
宮崎市の国保は事業所得500万〜800万円で23区より6万〜10万円高いのに、分岐点はほとんど変わりません。全区分の上限に942万円で届くので、分岐点の付近(青色申告特別控除後で1,200万円前後)では23区と同じ年96万円だからです。
協会けんぽ宮崎支部の令和8年度の健康保険料率は**9.77%**で、東京支部(9.85%)より低く、分岐点を4万円押し下げています。同じ南九州でも、鹿児島支部(10.13%)の鹿児島市は分岐点が1,277万円で、宮崎市より15万円高くなります。国保の水準はほぼ同じでも、法人化した後の健康保険料率の違いで分岐点が分かれます。
まとめ
- 宮崎市の令和8年度の国保税は、所得割12.01%・均等割37,440円・平等割27,200円(40歳未満)
- 単身・事業所得600万円で年73万3,597円。東京23区より7.7万円高く、収録63市区で13番目
- 23区との差は759万円で最大の10.0万円。医療保険分は760万円で上限に届く
- 単身なら鹿児島市とほぼ同じだが、子育て世帯は鹿児島市の独自減額のぶん宮崎市が高い
- 法人化の分岐点は1,262万円。協会けんぽ宮崎支部の料率が鹿児島支部より低く、鹿児島市より15万円低い
宮崎市の国保は、事業所得500万〜800万円の個人事業主にとって重い作りです。法人化の判断は、家族構成を入れたうえで自分の売上と経費で確かめてください。
よくある質問
宮崎市の子ども・子育て支援金分の均等割はいくらですか?
1人1,340円で、このうち140円は18歳以上被保険者均等割です。18歳になる年度分までは均等割額が10割軽減されます。所得割は0.31%、平等割は800円、上限は3万円です。
宮崎市の未就学児の均等割は減額されますか?
多子世帯や低所得世帯による制限をかけず、未就学児の均等割額を一律に2分の1減額しています。申請は不要です。令和8年度は令和2年4月2日以後に生まれた子が対象です。
宮崎市の国保税の上限はいくらですか?
令和8年度は医療保険分67万円、後期高齢者支援金分26万円、介護納付金分17万円、子ども・子育て支援金分3万円で、合計113万円です。令和7年度は医療保険分が66万円でした。
出典
本記事は2026年(令和8年)分 基準の制度にもとづく一般的な解説であり、税務上の助言ではありません。 制度は毎年改正されます。実際の判断は最新の一次情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。 内容に誤りを見つけられた場合は お問い合わせ よりご指摘ください。