社会保険
津市の国民健康保険料(令和8年度)。個人事業主の法人化の分岐点は1,262万円
結論
津市の令和8年度の国民健康保険料は、単身・40歳未満・事業所得600万円で年69万2,330円で、東京23区より3.6万円高く、収録63市区で26番目です。名古屋市(71万8,257円)より2.6万円安く、奈良市とほぼ同じ水準です。介護分の所得割2.9%が63市区で6番目に高く、40〜64歳は事業所得600万円で介護分が上限の17万円に届きます。法人化の損益分岐(協会けんぽ三重支部)は1,262万円です。
- 40歳未満の料率は所得割11.16%・均等割40,791円(18歳以上の89円を含む)・平等割29,927円
- 子ども分は所得割0.26%・均等割1,102円+18歳以上89円・平等割727円。区分ごとに10円未満を切り捨てる
- 名古屋市より785万円までは安く、医療分が上限に届くのは単身で事業所得818万円
このテーマの全体像 国民健康保険料の自治体別比較
津市の国保料は、当サイトが収録する63市区のちょうど中ほど(単身・事業所得600万円で26番目)にあります。東海の中心の名古屋市より少し安く、近畿の奈良市とほぼ同じ水準です。
一方で、40〜64歳にかかる介護分は高めで、40歳を境に負担が大きく増えます。他の自治体との比較は国民健康保険料が高い市・安い市を比較にあります。
令和8年度の料率
| 区分 | 所得割 | 均等割(1人) | 平等割(1世帯) | 賦課限度額 |
|---|---|---|---|---|
| 医療分 | 8.0% | 29,100円 | 21,600円 | 67万円 |
| 後期高齢者支援分 | 2.9% | 10,500円 | 7,600円 | 26万円 |
| 介護分(40〜64歳) | 2.9% | 12,500円 | 6,000円 | 17万円 |
| 子ども・子育て支援分 | 0.26% | 1,102円+18歳以上89円 | 727円 | 3万円 |
※ 津市 国民健康保険料
40歳未満の3区分を合わせると、所得割11.16%、均等割は大人1人40,791円、平等割は1世帯29,927円です。介護分の所得割2.9%は63市区で6番目に高い値です。
単身・事業所得600万円で年69.2万円
旧ただし書所得(市の用語では基準総所得金額)は600万円−43万円=557万円です。
| 区分 | 所得割 | 均等割 | 平等割 | 小計 |
|---|---|---|---|---|
| 医療分 | 445,600円 | 29,100円 | 21,600円 | 496,300円 |
| 後期高齢者支援分 | 161,530円 | 10,500円 | 7,600円 | 179,630円 |
| 子ども・子育て支援分 | 14,482円 | 1,191円 | 727円 | 16,400円 |
| 合計 | 692,330円 |
年69万2,330円で、東京23区(65万6,379円)より3万5,951円高くなります。国民年金(年21万5,040円)を足すと90万7,370円です。
東海・近畿の近隣市との比較
| 市 | 単身・事業所得600万円 |
|---|---|
| 名古屋市 | 71.8万円 |
| 奈良市 | 69.4万円 |
| 津市 | 69.2万円 |
| 岐阜市 | 64.2万円 |
| 大津市 | 61.9万円 |
| 豊田市 | 60.1万円 |
※ 単身・40歳未満・青色申告特別控除後の事業所得。いずれも令和8年度の料率/2026年(令和8年)分 基準
| 事業所得 | 津市 | 名古屋市 | 東京23区 | 東京23区との差 |
|---|---|---|---|---|
| 300万円 | 35.8万円 | 36.8万円 | 33.9万円 | +1.9万円 |
| 500万円 | 58.1万円 | 60.2万円 | 55.1万円 | +3.0万円 |
| 700万円 | 80.4万円 | 83.5万円 | 76.2万円 | +4.2万円 |
| 800万円 | 91.6万円 | 90.3万円 | 86.8万円 | +4.8万円 |
| 900万円 | 95.4万円 | 93.1万円 | 95.3万円 | +0.2万円 |
| 1,000万円 | 95.7万円 | 95.7万円 | 95.8万円 | −0.1万円 |
※ 単身・40歳未満・青色申告特別控除後の事業所得/2026年(令和8年)分 基準。所得が低く法定軽減(7割・5割・2割)に当たる世帯は、この表より安くなる
名古屋市とは事業所得785万円まで津市のほうが安く、それより上では逆転します。名古屋市は所得割が高く医療分が早く上限に届くのに対し、津市の医療分は818万円まで伸び続けるためです。名古屋市の内訳は名古屋市の国民健康保険料にあります。
23区との差は事業所得817万円で最大の4.9万円で、906万円で23区と同じ水準になります。全区分の合計96万円に届くのは1,124万円です。
40歳で年17万円増える
| 事業所得 | 40歳未満 | 40〜64歳 | 増加 | 東京23区の増加 |
|---|---|---|---|---|
| 300万円 | 35.8万円 | 45.1万円 | +9.3万円 | +8.0万円 |
| 500万円 | 58.1万円 | 73.2万円 | +15.1万円 | +12.9万円 |
| 600万円 | 69.2万円 | 86.2万円 | +17.0万円 | +15.3万円 |
| 700万円 | 80.4万円 | 97.4万円 | +17.0万円 | +17.0万円 |
※ 単身・青色申告特別控除後の事業所得/2026年(令和8年)分 基準
介護分は所得割2.9%・均等割12,500円・平等割6,000円で、事業所得600万円の時点で上限17万円に届きます。40〜64歳の単身なら国保だけで年86万2,330円です。40歳からの介護分と法人化の関係は40歳からの介護保険料と法人化で扱っています。
家族が増えたときの増加は、配偶者(無収入)で年4.1万円、小学生の子1人で4.0万円、未就学児1人で2.0万円です(事業所得500万円)。
法人化の分岐点は1,262万円
| 条件 | 損益分岐(売上−経費) |
|---|---|
| 東京23区・協会けんぽ東京支部(単身) | 1,266万円 |
| 津市の国保のみ(協会けんぽは東京支部・単身) | 1,266万円 |
| 津市・協会けんぽ三重支部(単身) | 1,262万円 |
| 津市・配偶者(無収入)あり | 1,016万円 |
| 津市・単身・40〜64歳 | 1,239万円 |
※ 40歳未満(注記以外)・経費200万円・青色申告(e-Tax)・インボイス登録済み・合同会社。損益分岐は青色申告特別控除の前の金額/2026年(令和8年)分 基準
分岐点の付近(青色申告特別控除後で1,200万円前後)では、津市も23区も上限に近い水準にあるので、国保の違いは分岐点を動かしません。協会けんぽ三重支部の健康保険料率9.77%が東京支部(9.85%)より少し低いぶん、4万円下がっています。
まとめ
- 津市の令和8年度の国保料は、所得割11.16%・均等割40,791円・平等割29,927円(40歳未満)
- 単身・事業所得600万円で年69万2,330円。東京23区より3.6万円高く、収録63市区で26番目
- 名古屋市より785万円までは安く、奈良市とほぼ同じ水準
- 介護分の所得割2.9%が高く、40歳で年17万円増える
- 法人化の分岐点は1,262万円。協会けんぽ三重支部の料率で23区より4万円低い
津市の国保は、40歳を境に重くなる作りです。法人化の判断は、年齢と家族構成を入れて自分の売上と経費で確かめてください。
よくある質問
津市の子ども・子育て支援分はいくらですか?
所得割0.26%、均等割1,102円、18歳以上被保険者均等割89円、平等割727円、賦課限度額3万円です。18歳未満の子の均等割1,102円は全額軽減されます。
津市の国民健康保険料の賦課限度額はいくらですか?
医療分67万円、後期高齢者支援分26万円、介護分17万円、子ども・子育て支援分3万円で、合計113万円です。
津市の国民健康保険料の端数はどう処理されますか?
市の計算例では、医療分・後期高齢者支援分・介護分などの区分ごとに、合計額の10円未満を切り捨てています。
出典
本記事は2026年(令和8年)分 基準の制度にもとづく一般的な解説であり、税務上の助言ではありません。 制度は毎年改正されます。実際の判断は最新の一次情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。 内容に誤りを見つけられた場合は お問い合わせ よりご指摘ください。