カテゴリ
税金の基礎
法人化の税金の話は「法人税は何%」で終わりがちですが、実際に手取りを動かすのは、複数の税目と経費算入の範囲です。
個人事業主にかかる個人事業税は法人化でなくなります。代わりに法人住民税の均等割が、赤字でも固定で発生します。この入れ替わりが判定の土台になります。
そのうえで、住居費や車といった固定費をどちらの器に置くかで、分岐点は数百万円動きます。法人化の前に使い切るべき個人側の手段もあります。順番を間違えると、法人化しても効果が出ません。
まず読む
法人にかかる税(法人税・均等割)、個人にだけかかる税(個人事業税)、そして経費にできる範囲の違いです。法人化で何が消えて何が増えるかが分かります。
-
税金の基礎
法人税は15%では済まない|利益別の実効税率を計算
中小法人の法人税率15%だけでは、会社の税負担を判断できません。地方法人税、法人住民税、法人事業税まで含めた利益別の税額と実効負担率を2026年の税率で示します。
-
税金の基礎
法人住民税の均等割は赤字でも年7万円。誰がいくら払うのか
法人住民税の均等割は所得がゼロでも赤字でも課税されます。東京23区で年7万円、資本金1,000万円を超えると18万円。金額の決まり方と、法人化の判断にどう効くかを実際の数字で示します。
-
税金の基礎
個人事業税がかからない業種がある。70業種の線引きと計算方法
個人事業税は法定70業種に該当する事業だけに課税されます。ライター業や翻訳業は原則として対象外です。税率3〜5%の区分、事業主控除290万円、青色申告特別控除が使えない点まで、計算方法を具体的に示します。
-
税金の基礎
法人の経費と個人事業の違い。月1万円の損金で分岐点は46万円動く
法人になると経費にできる「額」が増えるのではなく、「範囲」が変わります。個人事業では落とせない支出を法人が損金にできると、法人化の損益分岐点は計算エンジンで1,266万円から最大595万円まで前に来ました。論点ごとに個人と法人のどちらが有利かを一覧にしています。
-
税金の基礎
売上1,000万円のフリーランスの手取りは540万円。内訳を全部出す
売上1,000万円・経費200万円のフリーランスの手取りは540.7万円(東京23区・独身・40歳未満)。国民健康保険79.9万円、所得税73.0万円など全項目の金額と、売上が増えても手取り率が単純には下がらない理由を実データで示します。
法人住民税の均等割
赤字でも年7万円かかる、法人化でいちばん確実に増える固定費です。事務所の数や自治体で額が変わります。
-
税金の基礎
法人住民税の均等割は自治体で違う。主要9市を実額で比較
「均等割は年7万円」は標準税率の話です。横浜市は74,500円、神戸市は72,000円。主要9市の実額を官公庁の公表資料で確認し、上乗せが市町村側ではなく道府県側に集中している理由と、判定への影響を計算しました。
-
税金の基礎
法人の事務所が2自治体なら均等割も2か所。法人税割は分割
東京23区の本店に加えて大阪市へ支店を置く小規模法人では、最小区分の均等割が年7万円から例として14万円へ増えます。法人税割の従業者数按分、期中開設、事務所の判定を整理します。
-
税金の基礎
支店の登記は1か所6万円。登記しなくても均等割はかかる
法人が2か所目の拠点を支店として登記すると、登録免許税が1か所6万円かかります。一方、法人住民税の均等割は登記の有無ではなく事務所の実態で決まります。個人事業主のまま2か所目を持つ場合と、法人で登記する・しない場合の5年分の固定費を比べました。
-
税金の基礎
会社の保養所・寮だけでも均等割は年5万〜7万円。事務所がない市でも課税
法人は、事務所のない市町村でも、寮・宿泊所・保養所などの「寮等」を持てば法人住民税の均等割を納めます(地方税法294条1項4号)。一人会社が別の県にリゾートマンションを会社名義で持つと年7万円、個人で持つ家屋敷課税なら年4,000円。期中取得の月割も計算しました。
-
税金の基礎
別の市に事務所がある個人事業主は均等割が2か所。法人化で7万円に
住所と別の市区町村に事務所を借りている個人事業主は、事務所の所在地でも住民税の均等割(家屋敷課税・事務所課税)がかかります。額は森林環境税を除く年4,000円から。法人化すると同じ事務所に法人住民税の均等割7万円がかかる差を、地方税法と港区・横浜市・神戸市の案内で確かめ、判定ツールの試算と並べました。
-
税金の基礎
休眠会社の均等割はかからない?3市の公式回答が割れる
休眠会社の法人住民税均等割は、休眠届を出せば止まるとは限りません。京都市・神戸市・名古屋市の公式回答は非課税・届出ベース・2分の1減免に割れます。年7万円の内訳と、休眠を続けた場合に残る固定費を計算エンジンの数字で示します。
-
税金の基礎
減資で均等割は18万円から7万円に下がるか。欠損がないと下がらない理由
資本金1,000万円超の会社が資本金を999万円以下に減資しても、法人住民税の均等割は年18万円のままになることがあります。地方税法の「資本金等の額」は、減資額のうち欠損の塡補に充てた分しか下がらないためです。減資の手続き・費用と、7万円区分に入るのに必要な欠損額を計算しました。
-
税金の基礎
利益を資本金に組み入れると均等割は18万円に。資本金等の額は増えないのに上がる
一人会社が利益剰余金を資本金に組み入れる無償増資では、法人税の資本金等の額は増えません。それでも組入れ後の資本金が1,000万円を超えると、地方税法52条4項により法人住民税の均等割は年7万円から18万円になります。資本金300万円の会社が組み入れる額ごとに、均等割と登録免許税を計算しました。
-
税金の基礎
均等割の申告を忘れたら。不申告加算金はなく、1年遅れの延滞金は1,900円
赤字で均等割だけの一人会社が申告を忘れたら何がかかるかを地方税法で確認しました。法人住民税に不申告加算金はなく、かかるのは延滞金だけ。自分で期限後申告して同日に払えば均等割7万円は1年遅れで1,900円です。重いのは法人税の2期連続の期限後申告による青色申告の取消しです。
-
税金の基礎
東京都で会社を休業しても均等割はかかるか。審査会3件の決め手は帳簿
休業届を出したのに、東京都から法人都民税の均等割を決定された。この不服を扱った東京都行政不服審査会の答申3件は、すべて棄却でした。判断の決め手は休業届ではなく、法人税申告書に残った売上・経費と、「自宅の一室を事務所として温存」という届出の一文でした。
-
税金の基礎
会社をたたむ年の均等割はいつまでかかる?営業をやめても解散までは月割で続く
営業をやめた日ではなく、事務所等がなくなるまで均等割はかかります。営業終了から解散までの1年分の均等割18万円を課された会社の東京都の答申、解散後の清算中も申告が必要という東京都の案内を読み、営業終了・解散・残余財産確定の日付の置き方で均等割の合計がどう変わるかを計算しました。
法人税と法人にかかる税
軽減税率の枠、中間申告、事業税の損金算入など、法人になって初めて出てくる税の計算です。
-
税金の基礎
設立1期目が短いと法人税の800万円枠も月割。3か月なら200万円
事業年度が1年未満だと、法人税の軽減税率800万円、法人事業税の400万円・800万円、交際費800万円、少額減価償却の300万円がすべて月割になります。利益の入り方で税額がいくら変わるかを計算し、設立1期目の決算月を決めるときの見方を整理しました。
-
税金の基礎
法人税15%は令和9年3月末開始の事業年度まで。延長されないと分岐点は169万円上がる
中小法人の所得800万円以下にかかる法人税15%は、租税特別措置法の時限措置で、令和9年3月31日までに開始する事業年度が期限です。本則の19%に戻った場合に法人化の差額・損益分岐点・最適な役員報酬がどう動くかを計算し、設立日と決算月で15%の期間がどう変わるかを整理しました。
-
税金の基礎
黒字の中小法人の64%は所得800万円以下。国税庁の統計で数えた
国税庁の会社標本調査を再集計すると、資本金1億円以下で黒字の法人のうち、所得が800万円以下の会社は63.6%でした。資本金500万円以下では74〜79%です。法人税の軽減税率が効く範囲に多くの会社が収まる理由を、計算エンジンの最適役員報酬と並べて確かめました。
-
税金の基礎
中小法人の法人税は1社平均いくら?黒字なら193万円、ただし平均は当てにならない
国税庁の会社標本調査(令和6年度分)から、資本金階級別に黒字法人1社あたりの所得と法人税額を計算しました。資本金100万円以下の黒字法人は平均で所得1,024.6万円・法人税193.2万円ですが、77.7%は所得800万円以下です。平均がずれる理由と、一人会社の目安を示します。
-
税金の基礎
小さい会社の法人税負担率38.6%は誤解のもと。1社の実額は24.4%
財務省の法人企業統計(2025年度)で資本金1千万円未満の会社の「法人税、住民税及び事業税÷税引前当期純利益」を計算すると38.6%で、大企業の17.0%の2倍以上に見えます。この比が1社の税負担率ではない理由を、赤字法人の相殺と均等割から分解し、計算エンジンの実額と並べます。
-
税金の基礎
法人化すると領収書に印紙が要る業種。医師・士業・治療院と医療法人の違い
医師・弁護士・税理士・柔道整復師などが個人で出す領収書は「営業に関しない受取書」で印紙税がかかりません。株式会社や士業法人にすると5万円以上の領収書に200円からの印紙が要り、医療法人なら非課税のままです。国税庁の通達で業種と法人の形ごとに整理し、年額を計算しました。
-
税金の基礎
会社の99.0%は青色申告。個人事業主の白色28.7%と何が違うか
国税庁の会社標本調査(令和6年度分)第11表で、298.2万社のうち白色申告は2.9万社、1.0%でした。個人事業主(申告納税者)の白色28.7%とは大きく違います。資本金別の割合と、法人が白色だと使えない欠損金の繰越・繰戻し・少額減価償却の特例、96.6%が同族会社である意味を整理します。
-
税金の基礎
法人税率は25.5%→23.2%に下がったが、法人化の分岐点は動いていない
法人税の基本税率は平成24年度の25.5%から段階的に下がり、平成30年4月以後は23.2%です。この引下げが一人会社の法人化の損益分岐点をどれだけ動かしたかを、税率だけを差し替えて計算しました。効いたのは事業所得3,000万円以上の層だけでした。
-
税金の基礎
小さい法人の繰越欠損金は残高50兆円、使うペースの8.6年分(会社標本調査)
国税庁の会社標本調査(令和6年度分)第3表で、資本金1億円以下の法人が繰越欠損金をいくら使い、いくら翌期へ繰り越しているかを再集計しました。残高は当期控除額の8.6年分あり、欠損法人の3割は繰越欠損金で所得を0にした会社です。
-
税金の基礎
法人住民税の法人税割、市町村の46%は一人会社にも標準超え。影響は年1万円台
総務省の税率一覧表(令和6年度)で全1,719市町村の法人税割を集計すると、資本金の小さい会社にも標準税率6.0%を超える率をかける市町村が791(46.0%)ありました。大都市の多くは中小法人を軽減していますが、福岡市は7.6%です。一人会社の税額と法人化の損益分岐への影響を計算しました。
-
税金の基礎
法人県民税の均等割は35県で上乗せ。小さい会社は年2万〜2万2,200円
法人住民税の均等割のうち道府県民税の部分は、標準税率なら資本金1,000万円以下の会社で年2万円です。ところが35府県が森林環境などを理由に超過課税をしています。総務省の税率一覧表7年度分を読み、都道府県別の額と、期限が来ても延長され続けている実態を数えました。
-
税金の基礎
法人を2社に分けると軽減税率は2つ使えるか。上限は年88.9万円
法人税の年800万円以下15%と法人事業税の3段階の税率は法人ごとに適用されます。利益を2社に等分したときの税額を計算エンジンで並べ、2社のほうが軽くなる利益の線、効果が止まる上限、2社目の税理士報酬を引いた後の損益を出しました。
-
税金の基礎
社長1人で2社を持つと「完全支配関係」。会社間の寄附は損金にも非課税にもならない
社長個人が2つの会社の株式を100%持つと、2社は完全支配関係になります。資産を売ったときの損益の繰延べは適用される一方、寄附金の全額損金不算入と受贈益の益金不算入は適用されません。黒字の会社から赤字の会社へ資金を移すと、税がいくら増えるかを計算しました。
-
税金の基礎
法人税の中間申告は20万円超から?正確な境界は200,004円
12か月決算の法人税中間申告は「前期法人税20万円超」が目安ですが、先に12で割って端数を切り捨てるため正確な境界は200,004円です。期限、予定申告、仮決算も整理します。
-
税金の基礎
2期目の中間申告で均等割も半分前払い。地方税の予定申告はいくらか
法人税の中間申告が必要な会社は、法人住民税と法人事業税も事業年度の途中で予定申告して納めます。均等割は年額の半分、法人税割と事業税は前期の半分です。前期の利益別に、8か月目に出ていく中間納付の合計を計算しました。
-
税金の基礎
法人事業税の損金算入はいつ?翌期になる理由と1期目の差
法人事業税・特別法人事業税は、申告書を提出した事業年度の損金です。通常は翌期になります。法人税基本通達9-5-1の区分、中間申告分と未払計上の扱いを整理し、利益が毎期同じ場合と変動する場合に、法人税等がいくらずれるかを計算しました。
-
税金の基礎
法人事業税は所得400万円まで3.5%。特別法人事業税を足すと4.8%
中小法人の法人事業税(所得割)は、所得400万円以下・800万円以下・800万円超の3段階です。特別法人事業税37%を足した実際の負担率、所得別の税額、設立1期目が12か月未満のときの区分の月割を計算し、総務省の課税状況で資本金1,000万円以下の法人がどの段にいるかを数えました。
-
税金の基礎
法人税15%は実質17.6%。地方法人税と法人税割が法人税額に乗る
法人税額そのものを課税標準にする税が2つあります。国税の地方法人税(10.3%)と、法人住民税の法人税割(東京23区の小規模法人で7.0%)です。法人税15%・23.2%が実質何%になるか、所得別の税額、超過税率に変わる線、一人会社の実額を計算しました。
-
税金の基礎
均等割7万円は法人化の損益分岐を70万円押し上げる。配偶者ありなら192万円
法人住民税の均等割は年7万円の定額です。この7万円がなければ法人化の損益分岐点はいくら下がるのかを、計算エンジンで逆算しました。単身なら70万円、配偶者ありなら192万円、白色申告なら118万円。資本金1,000万円超で18万円になると、さらに107万円上がります。
-
税金の基礎
法人の6割は均等割だけを払っている。総務省の課税状況で数えた
法人住民税は均等割と法人税割の2つでできています。総務省の令和6年度の課税状況調べで数えると、市町村民税の法人税割の納税義務者418万のうち、税額が生じた納税者は166万(39.8%)。残りの6割は、法人住民税として均等割だけを払っている計算です。均等割の区分別の内訳も出しました。
-
税金の基礎
一人社長の会社に留保金課税はかからない。括弧書きで外れる
「会社に利益を貯めると内部留保に課税される」という説明は、制度としては実在します。ただし資本金1億円以下の会社は条文の括弧書きで対象から外れます。どこで外れるのかと、それでも貯めると損に見える別の理由を整理します。
-
税金の基礎
防衛特別法人税は一人会社も申告。税額0円でも必要
令和8年4月1日以後に始まる事業年度から防衛特別法人税が始まりました。基準法人税額から年500万円を控除して4%を掛け、0円でも申告が必要です。
-
税金の基礎
法人の寄附金は全額損金にならない。資本金と所得で上限
法人の一般寄附金は、資本金等と所得から計算する限度額までしか損金になりません。資本金1,000万円・寄附30万円の例を再計算し、国等、指定寄附金、認定NPOとの違いも整理します。
-
税金の基礎
企業版ふるさと納税は一人会社だと9割軽減にならない。利益260万円なら34%
企業版ふるさと納税は「最大で寄附額の約9割の税金が軽減」と説明されますが、税額控除には法人税割の20%・法人税の5%・事業税の20%という上限があり、利益の小さい会社では先にそこで止まります。税引前利益と寄附額の組合せ別に、一人会社の実質負担を計算しました。
-
税金の基礎
同族会社の行為計算否認(法人税法132条)は一人会社で何を見るか
一人社長の会社は必ず同族会社に当たり、法人税法132条の行為計算否認の対象になります。最高裁が示した「経済的合理性」の基準、社長個人側に効く所得税法157条と平和事件、役員報酬の額を34条と132条のどちらが見るのかを、計算エンジンの役員報酬別の手取りと合わせて整理しました。
-
税金の基礎
令和9年度税制改正要望で、法人化の判定に効く6項目(8月31日要望)
財務省が公開した令和9年度税制改正要望(各府省庁が8月31日付で提出)から、法人税15%・交際費800万円・少額資産の基準額・創業時の登録免許税など、個人事業主と一人会社の法人化の判定に効く6項目を抜き出しました。いずれも「要望」の段階で、決まったものはまだありません。
個人事業税
法人化で消える税です。業種によってはもともとかかっていないため、法人化の効き目が変わります。
-
税金の基礎
個人事業税を払う人は111万人。業種別の平均所得では法人化はまだ不利
総務省の「道府県税の課税状況等に関する調」(令和6年度)から、個人事業税の課税人員と所得を業種別・所得階層別に再集計しました。請負業32.7万人の平均所得は545万円で、1人あたりの税額は推計13.1万円。業種ごとの平均所得を判定ツールに通すと、平均で法人化が有利になるのは弁護士業だけでした。
-
税金の基礎
法人化で事業税はいくら減る?個人事業税と法人事業税を所得別に比較
法人化すると個人事業税(5%)が消え、代わりに法人事業税と特別法人事業税がかかります。同じ事業所得で両方を計算すると、減る額は最大でも年24万円程度でした。個人事業税の税率区分(5%・4%・3%・非課税)ごとの法人化の損益分岐点も出しています。
-
税金の基礎
法人成りで資産を会社に売った損は個人事業税から引ける。譲渡損失と繰越3年
個人事業税には、所得税にはない「事業用資産の譲渡損失の控除」があります。法人成りで車や機械・備品を会社へ未償却残高より安く売ると、その損失を廃業年の個人事業税の所得から引けます。損失の繰越控除(青色・3年)とあわせ、申告の条件と法人成りで消える損失を計算しました。
-
税金の基礎
せどり・転売は個人事業税がかかる。物品販売業で5%
せどりや転売は、地方税法が定める第1種事業「物品販売業」に該当し、個人事業税の課税対象です。事業主控除290万円を超えた部分に5%かかり、非課税業種のライター業などとは扱いが異なります。法人化の損益分岐点への影響も計算エンジンで確認します。
-
税金の基礎
家賃収入の「事業的規模」5棟10室。青色65万円と個人事業税の基準は別物
不動産所得が事業的規模(おおむね5棟10室以上)かどうかで、青色申告特別控除は65万円か10万円かに分かれ、専従者給与も使えるかどうかが決まります。一方で個人事業税の不動産貸付業の基準は都道府県が決め、東京都では一戸建10棟以上です。アパート12室・一戸建7棟・アパート6室で税・保険料を比べました。
-
税金の基礎
法人成りした年の個人事業税は見込額を経費にできる
個人事業を廃止した年は、翌年に課税される個人事業税の見込額をその年の必要経費へ算入できます。通常の支払年経費との違いと、法人成り時の処理を整理します。
-
税金の基礎
個人事業税の審査請求、東京都の答申40件で認められたのは1件だけ
個人事業税の業種認定に納得できず審査請求をした人は、どの業種で、どんな理由で争い、どうなったのか。東京都行政不服審査会が公開する答申40件(2017〜2025年)を業種・論点・結論で数え直し、判断を分けた物差しと、法人化したときに何が変わるかを整理しました。
-
税金の基礎
保険外交員に個人事業税が来た。雇用契約でも「代理業」になる理由
生命保険・損害保険の営業職員に、都税事務所から個人事業税の通知が届くことがあります。東京都の審査会では同じ不服が30件争われ、すべて棄却されました。代理業と判定する13項目の基準、事業所得の額ごとの税額、法人化で何が変わるかを一次資料で整理します。
-
税金の基礎
イラストレーターの個人事業税。さし絵は非課税、広告のイラストは5%
イラストレーターの個人事業税は、描いた絵が「デザイン」か「芸術活動」かで分かれます。東京都の事務提要が示すさし絵の例外、求人誌のイラストを課税とした東京都の答申、建築パースをデザイン業とした福岡県の答申を読み、収入の割合ごとの税額と法人化の損益分岐点を計算しました。
-
税金の基礎
講師・インストラクターの個人事業税。塾もヨガもIT研修も「諸芸師匠業」
フリーの講師やインストラクターの報酬は、個人事業税の「諸芸師匠業」(税率5%)に当たるのが原則です。東京都の事務提要が挙げる業種の範囲、教室の専属講師が課税されない4つの条件、IT講師への課税を認めた東京都の答申を読み、税額と法人化の損益分岐点を計算しました。
-
税金の基礎
東京都で個人事業税を払う人は19.4万人。請負業は12年で1.9倍、不動産は2割減
東京都の都税統計年報から、個人事業税の業種別の課税人員を2006〜2024年度の18年分並べ直しました。請負業・理美容などの環境衛生業・デザインやコンサルの増加、不動産貸付業・製造業・駐車場業の減少、運送業は全国の38.5%が東京都という偏りまで、法人化の判断材料として読みます。
-
税金の基礎
大阪府で個人事業税を払う人は8.1万人。飲食店は令和4年度だけ11倍に
大阪府の府税務統計で、個人事業税の業種別の課税人員と所得金額を令和2〜6年度の5年分集計しました。令和6年度は81,028人、1人当たり所得は699万円で、法人化の損益分岐点(1,283万円)の54%です。飲食店業が令和4年度だけ23,570人に跳ね上がった理由も一次資料で確かめます。
-
税金の基礎
神奈川県で個人事業税を払う人の2割は所得1,000万円超。平均は1,916万円
神奈川県の県税統計で、個人事業税の所得階層別内訳・業種別課税状況・10年分の課税人員を集計しました。令和5年度は課税人員81,785人で、所得1,000万円超が15,710人(20.2%)、その1人当たり所得は1,916万円です。法人化の損益分岐点(横浜市で1,272万円)と同じ物差しで並べます。
-
税金の基礎
埼玉県の個人事業税を70業種で集計。平均が法人化の分岐点を超えるのは医業だけ
埼玉県の税務統計は個人事業税を法定業種ごとに集計しています。令和5年度の70,905人を業種別に見ると、平均所得が法人化の損益分岐点(さいたま市で1,258万円)を超えるのは医業の1,367万円だけで、税理士業・弁護士業が続きます。法人の欠損割合とも並べました。
-
税金の基礎
個人事業税は医療費と障害者で減免される。法人化で消える東京都の制度
東京都の個人事業税には、高額な医療費を払った年と、本人・扶養親族に障害者がいる場合の減免があります。医療費の減免は{医療費−合計所得金額×5%}×税率で、売上−経費600万円・医療費200万円なら8.5万円。法人化すると個人事業税ごとなくなるので、この減免も使えなくなります。条件と減免額を所得別に計算しました。
-
税金の基礎
東京都の省エネ促進税制は事業税の半分まで。一人会社では枠が小さい
東京都の中小企業者向け省エネ促進税制は、LED照明や空調などの導入推奨機器の取得価額(上限2千万円)の2分の1を、個人事業税・法人事業税から減免します。ただし限度はその年度の事業税額の2分の1です。最適な役員報酬を取る一人会社は法人事業税が小さく、使える枠が個人事業主の数分の1になることを計算しました。
-
税金の基礎
法人名義にすると使えない東京都の減免。障害者の自動車税と区分所有の敷地
東京都の都税の減免には、個人名義であることが条件のものがあります。障害者のための自動車の自動車税減免(上限4万5,000円)は個人名義の自家用自動車に限られ、店舗兼住宅などの区分所有家屋の敷地の減免は法人所有を対象外としています。法人成りで車や建物を会社に移す前に確かめたい条件を整理しました。
-
税金の基礎
ネイル・エステ・整体の個人事業税は5%か3%か。県で判定の型が違う
ネイルサロンやエステは資格がなくても個人事業税の「美容業」(5%)です。一方、無資格の整体・リラクゼーションは、福井県では目的によって美容業か医業類似(3%)、神奈川県では請負業の要件で判定と、県によって型が分かれます。一次資料で整理し、税額と法人化の損益分岐点を計算しました。
-
税金の基礎
エンジニアの個人事業税は「請負業」で決まる。準委任でもかかるか
フリーランスのエンジニア・プログラマーに個人事業税がかかるかは、請負業(5%)に当たるかで決まります。神奈川県の通達が定める請負業の4要件と照会文書の13問、京都府の答申が重視した事実を一次資料で読み、請負業とされた場合とされない場合で法人化の損得がどれだけ変わるかを計算しました。
-
税金の基礎
カウンセラー・FP・顧問の個人事業税は「コンサルタント業」で5%
心理カウンセラー、ファイナンシャルプランナー、研修講師、会社OBの顧問。助言や指導で報酬を得る仕事は、個人事業税のコンサルタント業(5%)とされることが多い業種です。福井県の業種認定基準の例示を読み、全国の課税人員と平均所得、年齢別の法人化の損益分岐点を計算しました。
-
税金の基礎
土地を駐車場会社に一括で貸すと個人事業税はかかるか。分かれ目は運営への関与
コインパーキング業者などに土地を一括で貸している地主に、個人事業税の「駐車場業」(5%)が課されることがあります。東京都の審査会で結論が分かれた2件の答申、千葉県・大阪府の認定基準、消費税の通達を一次資料で読み、舗装や管理への関与がどう効くかと税額を整理しました。
-
税金の基礎
手間請けの一人親方に個人事業税。材料なし・一社専属でも請負業とされた理由
材料を仕入れず、ゼネコンの現場で朝8時から夕方5時まで働く手間請けの一人親方にも、個人事業税の請負業(5%)がかかることがあります。東京都と京都府の審査会の答申、国税庁の大工・左官等の通達を読み、判断を分けた事実と、事業所得で申告していることの意味を整理しました。
-
税金の基礎
課税と非課税の仕事を兼ねる個人事業税。按分の方法で税額は38万円から2万円まで動く
ライティングとデザイン、さし絵と広告イラストのように、個人事業税がかかる仕事とかからない仕事を兼ねているときは、確定申告書第二表の「非課税所得など」に書き、所得を按分します。国税庁の手引きの番号と東京都の按分ルールを確認し、按分の方法で税額がどれだけ変わるかを設例で計算しました。
-
税金の基礎
アパートの個人事業税は「10室」の数え方で決まる。空室・自己使用・建替え中
アパート・貸家の個人事業税(不動産貸付業・5%)は、室数が10以上かどうかで課税が決まります。自分で使っている部屋や空室は数えるのか、建替えで一時的に10室を切ったらどうなるのか。東京都の審査会の答申3件と、大阪府・千葉県が公表する基準未満でも課税される条件を読み、税額を計算しました。
-
税金の基礎
社長が自分の会社に貸す物件に個人事業税はかかる?10室の基準と290万円
法人成りした後、自宅の一室や車庫、倉庫を会社に貸すと、社長個人に家賃収入が残ります。不動産貸付業・駐車場業の認定基準に当たれば個人事業税の対象ですが、事業主控除290万円があるため実際に税がかかる場面は限られます。貸し方ごとに判定と税額を計算しました。
-
税金の基礎
個人事業税は不動産所得と合算。法人化で290万円が家賃側に戻る
本業の事業所得と、不動産貸付業に当たる不動産所得の両方がある個人事業主は、個人事業税を合算した所得で計算し、事業主控除290万円は1回しか引けません。法人化して本業が会社へ移ると、290万円を不動産所得だけに使えます。合算と分離で税額がいくら変わるかを計算しました。
源泉徴収と住民税の納め方
報酬から天引きされる税と、住民税の徴収方法は、個人と社長で仕組みが替わります。
-
税金の基礎
法人成りで源泉徴収10.21%が消える。売上600万なら年61万円
原稿料やデザイン料から天引きされる10.21%は、受け取る側が法人になると行われなくなります。毎月の入金は増えますが、確定申告での還付も同時に消えます。売上別に金額を計算しました。
-
税金の基礎
報酬の源泉徴収は税込か税抜か。請求書で分ければ月50万円で年6.1万円少なく引かれる
フリーランスの報酬から引かれる源泉徴収は、原則は消費税込みの額で計算しますが、請求書で報酬と消費税を分けて書けば税抜の額で計算できます。インボイス登録していない人の請求書でも同じです。報酬額別の差と、税抜100万円の報酬が税込だと20.42%の帯に入る点を計算しました。
-
税金の基礎
カメラマンの法人化:写真の報酬の源泉徴収と個人事業税5%はどう変わる?
カメラマンの報酬が源泉徴収されるかは、写真の使い道と支払先で決まります。雑誌・広告の撮影とウェディング・家族写真で何が違うか、法人化で源泉徴収と個人事業税5%がどう動くかを売上1,000万円の例で計算しました。
-
税金の基礎
タレント・声優・モデルの法人化:出演料の源泉徴収10.21%は消える?
タレント・声優・モデルの出演料が源泉徴収されるのは、受け取るのが個人のときだけです。芸能法人に払う報酬は所得税法174条の対象外。法人化で天引きがどう変わるか、個人事業税の業種該当で損益分岐点が1,266万円と2,198万円に分かれる理由を計算しました。
-
税金の基礎
翻訳者・通訳者の法人化:翻訳料の源泉徴収10.21%はどう変わる?
翻訳料・通訳料は所得税法施行令320条で源泉徴収の対象に名指しされています。翻訳会社・企業・個人の依頼者で天引きがどう違うか、法人化で何が消えて何が残るかを、売上800万円の例で計算しました。
-
税金の基礎
社長宛ての講演料・原稿料は誰の所得か。個人で受けると基礎控除が37万円減る
法人化した後に社長個人へ届く講演・執筆・出演の依頼は、契約と支払いの名義によって社長の雑所得にも会社の売上にもなります。所得の帰属を決める実質所得者課税の考え方と国税不服審判所の判断要素、役員報酬月54万円の社長が個人で受け取った場合と会社で受けた場合の税額を計算しました。
-
税金の基礎
会社員が自分の会社から役員報酬。乙欄の源泉は月20万円で1万9,700円
勤務先の給与を受けながら自分の会社から役員報酬を受けると、扶養控除等申告書は1か所にしか出せないため、役員報酬は乙欄で源泉徴収されます。令和8年分の税額表で甲欄との差を示し、確定申告が必要になる条件と、住民税・社会保険の扱いを整理します。
-
税金の基礎
年金をもらいながら役員報酬。公的年金等控除と給与所得控除は両方使える
65歳以上で年金を受け取りながら法人から役員報酬を受けると、公的年金等控除と給与所得控除の両方が使え、さらに所得金額調整控除で最大10万円が引かれます。同じ300万円を事業所得で受ける場合より合計所得が108万円小さくなる計算を、年金額・報酬額別に示します。
-
税金の基礎
一人社長の住民税は特別徴収?普通徴収を選べる「普A」の条件
法人から役員報酬を受ける一人社長の住民税は、原則として会社が給与から天引きして納める特別徴収です。ただし総従業員数が2人以下なら普通徴収に切り替えられます。役員報酬別の月額、納期の特例、給与支払報告書の期限を整理します。
-
税金の基礎
社長が1〜4月に退任すると住民税は最後の報酬から一括徴収
役員報酬から住民税を特別徴収している社長が退任すると、残りの住民税の扱いは退任した時期で変わります。1月1日〜4月30日は最後の報酬から一括徴収、6月〜12月は本人の申出しだいです。地方税法321条の5と、報酬額別の一括徴収額を試算します。
-
税金の基礎
法人化した年に届く住民税は個人事業の額。下がるのは早くて翌年6月
個人住民税は前年の所得に課税されるため、法人成りした年の6月に届く納付書は個人事業のときの金額です。事業所得800万円なら59.3万円。役員報酬だけの34.4万円になるのは、年の途中で法人化した場合は2年後の6月からです。
-
税金の基礎
役員退職金の年は、所得税の合計所得金額だけが膨らむ。住民税・国保は別
役員退職金の退職所得は、所得税の合計所得金額には含まれる一方、住民税の合計所得金額や国民健康保険料の計算には含まれません。受け取った年に所得税の基礎控除・配偶者控除・住宅ローン控除の判定がどう動くかを、退職金1,000万〜5,000万円で計算しました。
所得控除は法人化でどう変わるか
所得控除は「本人の所得」で効き方が決まります。事業所得が役員報酬(給与所得)に替わると、使える額が動きます。
-
税金の基礎
基礎控除104万円が使えるのは所得489万円まで。法人化との関係
令和8年分の所得税の基礎控除は最大104万円ですが、合計所得489万円を超えると67万円、655万円を超えると62万円に下がります。事業所得が1万円増えて手取りが4.9万円減る段差の位置と、法人化すると何が変わるかを実際の計算で示します。
-
税金の基礎
配偶者控除は本人の所得1,000万円超で0円。法人化すると役員報酬で戻る
配偶者控除は、配偶者の収入だけでなく納税者本人の合計所得金額でも制限され、900万円超で縮み1,000万円超で受けられなくなります。個人事業主は事業所得がそのまま合計所得になるため早く届き、法人化して役員報酬にすると本人の所得が下がって控除が戻ります。事業所得別に、減る税の差を計算しました。
-
税金の基礎
特定親族特別控除は子の年収159万円まで満額。壁は3つある
19歳から22歳の子がいる年の控除。令和8年分は給与所得控除の引上げで、満額63万円が取れる子の年収が150万円から159万円へ動きました。税の136万円・社会保険の150万円・控除が減り始める159万円という3つの境目を、計算エンジンの実データで整理します。
-
税金の基礎
ひとり親控除の500万円ラインは、法人化で位置が変わる
ひとり親控除は本人の合計所得金額500万円以下が条件です。個人事業主は事業所得がそのまま判定に乗りますが、法人化すると乗るのは役員報酬の給与所得に替わります。事業所得別に合計所得がいくらになるかを計算エンジンで出し、控除を取りに行くと損になる帯まで示しました。
-
税金の基礎
寡婦控除27万円は、夫と死別なら子がいなくても使える。法人化で残る線
寡婦控除は所得税27万円・住民税26万円で、夫と死別した人は扶養親族がいなくても対象です。ひとり親控除との違い、子が独立したときの切り替わり、遺族年金が合計所得金額に入らない理由を整理し、計算エンジンで個人事業主のままと法人化後の控除の価値、住民税が0円になる135万円の線を比べました。
-
税金の基礎
障害者控除に所得制限はない。それでも法人化で減税額が縮む理由
障害者控除は所得税27万円・特別障害者40万円・同居特別障害者75万円で、本人の所得制限がありません。ただし減る税額は控除額×税率なので、法人化で役員個人の税率が下がると控除の価値も下がります。事業所得別の減税額と、控除を織り込んだ損益分岐点を計算エンジンで出しました。
-
税金の基礎
所得金額調整控除は役員報酬850万円超から。子どもがいれば最大15万円
所得金額調整控除は、給与収入850万円超で23歳未満の扶養親族や特別障害者がいる人だけが使える控除です。事業所得には適用がないため、個人事業主には存在せず、法人化して役員報酬が月71万円を超えたときに初めて現れます。いくら得か、最適な役員報酬は動くのかを計算エンジンで確かめました。
-
税金の基礎
医療費控除は法人化で戻る額が減る。医療費100万円で年21万円の差
医療費控除の足切りは10万円ではなく、総所得金額等が200万円未満なら5%です。ただし最適な役員報酬で法人化しても総所得金額等は227万円までしか下がらず、足切りは動きません。動くのは戻る額のほうで、事業所得1,500万円・医療費100万円なら21万3,800円減ります。
-
税金の基礎
地震保険料控除は法人化で効き目が縮む。保険料5万円で年1.2万円減
自宅の地震保険料控除(所得税5万円・住民税2.5万円)が法人化の前後でいくら税を減らすかを計算エンジンで比較しました。事業所得1,200万円なら個人のまま1万9,300円、法人化後の最適報酬では7,600円。会社に払わせた場合の扱いと旧長期損害保険料の経過措置も整理します。
-
税金の基礎
雑損控除と災害減免法。法人化で被災時の税の戻り方が変わる
自宅や家財が災害で被害を受けたときの雑損控除と災害減免法は、どちらも本人の所得で効き方が決まります。個人事業主は事業所得、法人化後は役員報酬の給与所得が判定に乗るため、同じ損害でも戻る税額が変わります。事業用資産の損失の扱いの違いとあわせて、計算エンジンで比べました。
-
税金の基礎
住宅ローン控除は法人化で年3.5万円使えなくなる。逆転する帯もある
住宅ローン控除は所得税額から引き、余りは住民税から97,500円までしか引けません。法人化で役員報酬にすると所得税額が下がるので、控除の受け皿が縮みます。売上別・役員報酬別に使えなくなる額を計算し、逆に法人化で控除が復活する帯も示します。
-
税金の基礎
リフォーム減税の所得要件は2,000万円。耐震だけ線の外、社長は報酬で判定
省エネ・バリアフリー・同居・長期優良住宅化・子育て対応のリフォーム税額控除は、合計所得金額2,000万円以下(40〜50㎡は1,000万円以下)が条件です。耐震改修の10%部分だけは所得要件がありません。個人事業主の事業所得と、法人化後の役員報酬の給与所得で、線の位置と引ける控除額を計算しました。
-
税金の基礎
住宅取得資金の贈与の非課税は所得2,000万円以下。社長は役員報酬で判定
親からの住宅取得等資金の贈与が最大1,000万円非課税になる特例は、受贈者の合計所得金額2,000万円以下(40〜50㎡は1,000万円以下)が条件です。個人事業主は事業所得、法人化後は役員報酬の給与所得で判定されるため、高い売上の帯で結果が分かれます。線の位置と失う贈与税の額を計算しました。
-
税金の基礎
結婚・子育て資金の一括贈与は前年所得1,000万円以下。社長は報酬で判定
親や祖父母からの結婚・子育て資金の一括贈与が1,000万円まで非課税になる特例は、受贈者の前年の合計所得金額1,000万円以下が条件です。期限は令和9年3月31日。個人事業主の事業所得と法人化後の役員報酬の給与所得で、線の位置と、法人化した年がどの拠出に効くかを計算しました。
手当・奨学金・住宅の所得基準
所得制限のある制度は、法人化で判定に使う所得の種類が替わります。家計の側で起きる変化です。まず一覧で、どの制度が何を見ているかを確かめてください。
-
税金の基礎
法人化で所得制限はどう変わる?判定に乗る所得の一覧と800万円の壁
児童手当・保育料・就学援助・高額療養費など、所得制限のある制度は法人化で判定に乗る所得の種類が替わります。計算エンジンで住民税の所得割額を出すと、個人は事業所得に比例して上がり続けるのに、法人は事業所得800万円以上で33.9万円のまま動きません。制度ごとに何で判定されるかを一覧にしました。
-
税金の基礎
保育料は法人化で年36万円下がる。動くのは0〜2歳児クラスだけ
認可保育所の保育料は市町村民税の所得割額で決まります。法人化して役員報酬にすると所得割額が下がり、負担区分が動きます。横浜市の令和8年度の実額で、売上別・役員報酬別に下がる額を計算しました。住宅ローン控除やふるさと納税では1円も動かない理由も扱います。
-
税金の基礎
学童保育の利用料減免は法人化で区分が変わる。市民税所得割で決まる帯
放課後児童クラブ(学童保育)の利用料の減額は、多くの市で保護者の市民税所得割額で決まります。個人事業の所得と、法人化後の役員報酬では所得割が変わるため、減額の区分が動く帯があります。芦屋市の基準で、事業所得別に計算しました。
-
税金の基礎
児童手当は法人化しても1円も変わらない。所得で動く子どもの制度は別
児童手当は令和6年10月分から所得制限が撤廃され、親が個人事業主でも一人社長でも、役員報酬をいくらにしても支給額は同じです。一方で保育料・児童扶養手当・小児慢性特定疾病の医療費助成・大学の修学支援などは所得で区分が動きます。法人化で動く制度と動かない制度を、判定基準ごとに整理しました。
-
税金の基礎
児童扶養手当は法人化で戻ることがある。判定に乗る所得が替わるため
児童扶養手当の所得額は所得税の課税所得とは別物で、給与所得なら給与所得控除と10万円を引けます。法人化で判定に乗る所得が替わると支給区分がどう動くのか、令和8年4月分の手当額と限度額で役員報酬別に計算しました。社会保険料が一律8万円しか引けない理由も扱います。
-
税金の基礎
東京都の児童育成手当は所得413.8万円で止まる。ひとり親の社長は報酬月49万円まで
東京都の児童育成手当(育成手当 月13,500円)は、申請者の所得額が限度額(子1人で413.8万円)以上だと支給されません。個人事業主は売上−経費486.8万円で線を越え、法人化すると役員報酬月49万円まで受給できます。所得額の計算と、報酬を下げて手当を受けた場合の差し引きを計算しました。
-
税金の基礎
特別児童扶養手当の所得制限は、法人化で超えにくくなる
障害のある子を育てる父母に支給される特別児童扶養手当は、所得が限度額を超えると全額が止まります。所得額の計算では給与所得にだけ10万円の控除が付き、社会保険料は一律8万円です。個人事業のままと法人化後で支給・停止がどう分かれるかを、令和8年の限度額と手当額で計算しました。
-
税金の基礎
特別障害者手当・障害児福祉手当の扶養義務者の所得制限と法人化
特別障害者手当と障害児福祉手当は、障害のある本人だけでなく、同居して生計を維持する親・子・兄弟姉妹の所得でも止まります。令和8年8月からの限度額と所得額の計算式をもとに、扶養義務者が個人事業主のときと、法人化して役員報酬を受け取るときで、手当が止まる線がどうずれるかを計算しました。
-
税金の基礎
就学援助の所得基準は、法人化で事業所得から役員報酬の給与所得へ
小・中学校の就学援助は、市区町村が世帯の所得で審査します。横浜市と大阪市の令和8年度の所得基準額をもとに、個人事業主の事業所得と、法人化後の役員報酬の給与所得で審査の結果がどう替わるかを計算しました。判定ツールの最適報酬のままで基準内に入る帯もあります。
-
税金の基礎
特別支援教育就学奨励費の支弁区分と法人化。収入額は社保を引いて判定
特別支援学級に通う子の就学奨励費は、世帯の収入額が需要額の何倍かで支弁区分が決まります。収入額は所得から社会保険料などを引いた額です。千葉市の目安で、個人事業主の事業所得と法人化後の役員報酬で区分がどう変わるかを計算しました。
-
税金の基礎
大学の修学支援新制度は法人化で区分が変わる。判定は住民税の課税標準額
高等教育の修学支援新制度(授業料減免+給付奨学金)の支援区分は、住民税の課税標準額から計算する「支給額算定基準額」で決まります。個人事業のままと法人化後で区分がどう動くかを、私立大学・自宅外の支援額と役員報酬別に計算しました。多子世帯でない家庭が対象です。
-
税金の基礎
貸与奨学金の家計基準、個人事業主は売上1,200万円で第二種も外れる
日本学生支援機構の貸与奨学金(第一種・第二種)の家計基準は、生計維持者の住民税の課税標準額から計算する「貸与額算定基準額」で判定します。個人事業主のままと法人化後で、第一種・第二種・併用貸与のどれに当たるかを売上別・役員報酬別に計算しました。JASSOの目安年収表を個人事業主が読み違えやすい点も扱います。
-
税金の基礎
奨学金の返還猶予と所得連動の返還額は、法人化でどう変わるか
日本学生支援機構の奨学金は、給与所得者なら給与収入、個人事業主なら合計所得金額で返還猶予・減額返還を審査し、所得連動返還方式は課税総所得金額の9%を返します。法人化で審査の物差しが入れ替わると何が起きるかを事業所得別に計算し、返還額の差と法人化の損得を並べました。
-
税金の基礎
国の教育ローンは事業所得600万円が上限。法人化すると年収790万円の基準に
日本政策金融公庫の国の教育ローンは、世帯年収の上限を給与所得者は年収、事業所得者は所得で判定します。子1人なら年収790万円か所得600万円。個人事業主が法人化すると、社長は役員報酬の年収で判定されるようになります。売上別に、子の人数ごとの利用可否を計算しました。
-
税金の基礎
フラット35の年収は、社長なら役員報酬の額面、個人事業主は所得で見る
【フラット35】の総返済負担率(年収400万円未満30%・以上35%)で使う年収は、給与収入のみの人は額面、それ以外の人は所得金額です。法人化すると社長の年収は役員報酬だけになり、ほかに所得があると物差しまで変わります。売上別に年収の見え方を計算しました。
-
税金の基礎
公営住宅の収入基準は、法人化で「収入月額」の出し方が変わる
公営住宅の入居資格や収入超過の判定に使う「収入月額」は、所得金額から同居親族1人38万円などを引いて12で割った額です。個人事業主は事業所得、一人社長は役員報酬の給与所得がもとになり、給与所得者はさらに10万円を引けます。4人世帯で売上別・役員報酬別に計算し、入居中の人が収入超過になる線も整理しました。
-
税金の基礎
UR賃貸の収入基準は法人化で変わる?月収33万・40万円に届く売上を計算
UR賃貸住宅の申込資格は、申込者本人の平均月収額が基準月収額(世帯なら家賃の4倍・33万円・40万円)以上あることです。個人事業主は青色申告特別控除後の事業所得、一人社長は役員報酬の額面で見ます。売上−経費別にどちらが基準に届くか、報酬を基準まで上げる手取りの差、法人契約(社宅)の書類まで整理しました。
減価償却・引当金・税額控除
同じ資産・同じ売掛金でも、個人と法人で経費にできる時期と額が違います。
-
税金の基礎
減価償却を止められるのは法人だけ。個人は赤字でも進む
減価償却の法人と個人事業主の違いを、300万円・5年の資産で比較。法人の任意償却、個人の強制償却、償却を抑えたときの税額と注意点を解説します。
-
税金の基礎
法人の減価償却は届出なしだと定率法。300万円で比較
法人の機械・車両等は届出がなければ定率法が法定方法です。設立第1期の届出期限と、300万円・耐用年数5年の定額法・200%定率法を比較します。
-
税金の基礎
少額減価償却資産の特例は40万円未満へ。法人成りの年は300万円が月割り
令和8年度改正で、青色申告の中小企業者等が一度に経費にできる少額減価償却資産は30万円未満から40万円未満に広がりました。10万・20万・40万円の3つの枠の違い、税込経理で判定が変わる帯、同じ39万円でも個人と法人で1年目に減る税が違う理由、法人成りの年に300万円枠が月割りになる計算をまとめました。
-
税金の基礎
耐用年数の短縮は個人でも使える?白色は不可、法人化で変わる点
耐用年数の短縮(国税局長の承認)を個人事業主と法人で比較。個人は青色申告者だけ、10%以上短いことの判定、承認日からの適用、600万円の機械で償却を前倒ししたときの税負担差を計算エンジンで示します。
-
税金の基礎
4年落ちの中古車は耐用年数2年。全額落ちるのは期首に買った法人だけ
中古車の耐用年数は簡便法で計算します。4年落ちなら2年、定率法の償却率は1.000です。300万円を初年度に全額損金にできる条件と、決算月に買うと12分の1しか落ちないこと、2年目以降に反動が来る仕組みを、耐用年数省令の償却率で計算しました。
-
税金の基礎
国外中古建物の減価償却は損益通算できない。法人なら使える理由と限界
令和3年分から、個人が簡便法で償却した国外中古建物の赤字は、ほかの所得と損益通算できなくなりました。法人の税計算にはこの特例がありません。築22年超の木造3,000万円の例で、個人と法人で税額がどう分かれるかを計算エンジンで比べ、法人化で増えるのは「使える損失の範囲」だという点を整理します。
-
税金の基礎
使わなくなった設備は捨てなくても除却損。有姿除却の要件と法人成り
使用をやめ、今後事業に使う可能性がない固定資産は、廃棄していなくても帳簿価額から処分見込価額を引いた額を除却損にできます。個人は所得税基本通達51-2の2、法人は法人税基本通達7-7-2で要件は同じです。除却損100万円で減る税を個人と法人で比べ、法人成りのときの使い方を整理します。
-
税金の基礎
償却資産税は150万円未満でも申告。40万円未満の即時償却も対象
法人の償却資産税を150万円の免税点から解説。課税標準額149万9,000円なら0円、150万円なら2万1,000円。少額減価償却資産の特例との違いも計算します。
-
税金の基礎
法人成りで設備を会社に売ると、償却資産税の評価は取得価額からやり直し
償却資産(固定資産税)は、毎年1月1日の所有者に、取得年月・取得価額・耐用年数から評価して課税されます。法人成りで個人の設備を会社に売ると、会社は譲渡価額を取得価額として評価を最初から始めます。600万円の設備を帳簿価額300万円で移した例で、税額がどう変わるかを東京都の計算方法で出しました。
-
税金の基礎
棚卸資産の評価方法は届出なしだと最終仕入原価法。4方法を比較
棚卸資産の評価方法を届け出なければ最終仕入原価法が適用されます。法人の届出期限は設立第1期の確定申告書の提出期限まで。国税庁の設例を4つの方法で計算し直し、期末在庫の評価差が法人化の判定をどう動かすかを示します。
-
税金の基礎
貸倒引当金は個人5.5%、法人0.6%。同じ売掛金で9倍違う
売掛金1,000万円の貸倒引当金を個人事業主と中小法人で比較。個人5.5%、法人のその他事業0.6%という法定繰入率、対象債権、翌年の戻入れを解説します。
-
税金の基礎
貸倒損失の要件は3つ。同じ100万円でも戻る額は個人が法人の2倍
売掛金が回収不能になったときに貸倒損失にできる3つの型を、法人税基本通達9-6-1〜3と所得税基本通達51-11〜13で整理。100万円の貸倒れで減る税と社会保険料を個人・法人で計算し、法人成り後に個人時代の売掛金が焦げついた場合の扱いまで示します。
-
税金の基礎
短期前払費用で家賃1年分を前払い。一人会社では効き目が個人の半分
家賃や保険料を1年分前払いして経費にする短期前払費用(法人税基本通達2-2-14)は、個人事業主にも同じ取扱いがあります。年120万円の家賃を年払いに切り替えた年に軽くなる税・保険料を、個人と一人会社(最適な役員報酬)で計算エンジンを使って比べました。
-
税金の基礎
賃上げ促進税制は役員報酬に使えない。法人成りの年も対象外
賃上げ促進税制の控除対象は国内雇用者への給与で、役員報酬は入りません。さらに法人の設立事業年度と個人事業の廃止年はどちらも適用外なので、法人成りした年は両側で落ちます。従業員を雇ったあと、事業所得800万円で実際に控除できた額は17,660円でした。
-
税金の基礎
補助金100万円で増える負担は個人42.8万円・法人37.1万円
補助金や助成金は法人でも個人事業でも課税されます。固定資産に充てた場合の圧縮記帳と総収入金額不算入、対象外だった場合に増える税と社会保険料を、売上別に計算して比べました。
収入の種類と取引の扱い
副収入や運用益、取引先とのやり取りが、個人と法人でどう課税されるかです。
-
税金の基礎
業務委託は事業所得か雑所得か。分け目は帳簿と300万円
所得税基本通達35-2は、帳簿書類の保存がない場合は業務に係る雑所得に当たるとしています。事業所得でなくなると青色申告特別控除65万円も損益通算も使えません。300万円が3か所に出てくる紛らわしさを整理し、雑所得だと法人化の分岐点がどう動くかを計算エンジンで出しました。
-
税金の基礎
不動産管理会社の3方式。管理料率より手取りを動かすのは社会保険の切替
家賃収入のある人が不動産管理会社を作るとき、管理委託・サブリース・所有のどれを選ぶかで法人に移る所得が変わります。家賃収入2,000万円で管理料率5〜20%と所有方式を計算し、手取りの差がどこから生まれるかを分解しました。過大な管理料が否認された裁決の割合も整理しています。
-
税金の基礎
太陽光の売電収入は雑所得か事業所得か。法人で持つと何が変わるか
太陽光発電の売電収入は、自宅の余剰売電なら雑所得、事業所の設備なら事業所得の付随収入、賃貸アパートの共用部分なら不動産所得。国税庁の質疑応答で区分と減価償却の按分を整理し、法人で持つ場合との違いを試算します。
-
税金の基礎
法人で株式投資すると税金は20.315%より高いか。本業の利益で決まる
法人で株式投資をすると、譲渡益や配当は本業の利益と合算して法人税等が課され、NISAは使えません。本業の利益別に、運用益100万円に上乗せされる税額を判定ツールの計算エンジンで出し、個人の20.315%と比べました。持株5%以下の配当の益金不算入や、損失の扱いの違いも扱います。
-
税金の基礎
NISAは法人で使えない。報酬を増やしてNISAか、会社で運用か10年比較
NISAは法人名義では使えません。会社に残した利益を法人で運用して役員退職金で受け取る場合と、役員報酬を増やして個人のNISAで運用する場合の10年後の手取りを、判定ツールの計算エンジンで比べました。利回り0〜5%の仮定別に、社会保険料と退職所得課税まで含めた差を示します。
-
税金の基礎
FXは法人化で税金が下がるか。先物取引に係る雑所得20.315%との比較
個人のFXの利益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離20.315%です。法人化すると他の所得と合算され、期末の未決済建玉も時価で課税されます。FXの利益別に法人税等と均等割を計算エンジンで出し、個人と比べました。
-
税金の基礎
金地金の売却益は個人と法人どちらが軽い?保有5年と事業所得で逆転
個人が金地金を売った利益は総合課税の譲渡所得で、特別控除50万円と保有5年超の2分の1課税があります。法人には両方ともありません。売却益100万円・500万円について、事業所得と会社に残る利益の水準別に、増える税と国保料を判定ツールの計算エンジンで比べました。
-
税金の基礎
土地・建物を売ったときの税は個人と法人どちらが軽い?所有5年で逆転
個人が土地・建物を売ると、譲渡益は他の所得と分けて20.315%(所有5年以下は39.63%)で課税されます。法人で持っていれば本業の利益と合算です。譲渡益の額と本業の利益別に税額を比べ、損が出たときの扱いの違いも整理しました。
-
税金の基礎
NFTの売上は雑所得か事業所得か。法人化で手取りが逆転する境目
国税庁の情報では、デジタルアートを紐づけたNFTを制作して販売した所得は雑所得(または事業所得)、購入したNFTの転売は原則として譲渡所得です。所得区分と個人事業税の有無で手取りがどう変わり、法人化すると何が失われるかを計算エンジンで比べます。
-
税金の基礎
クラウドファンディングの課税は購入型と寄付型で別物。個人と法人の違い
クラウドファンディングで集めたお金は、購入型なら売上、寄付型なら個人は贈与税・法人は受贈益です。計上時期、消費税、個人事業主と法人で税目が変わる理由を、売上800万円の事業者の試算付きで整理します。
-
税金の基礎
火災保険金・損害賠償金は非課税か。個人と法人で課税が分かれる
個人が受け取る損害保険金・損害賠償金は資産の損害なら非課税ですが、商品や休業補償の分は事業収入です。法人は全額が益金で、保険差益には圧縮記帳を使います。同じ火災での税負担の差を計算エンジンで比べました。
-
税金の基礎
事務所の立退料を受け取ったら。個人は3つの所得に分かれ、法人は全額益金
借りている事務所や店舗の明渡しで受け取る立退料は、個人なら借家権の対価(譲渡所得)、休業の補填(事業所得)、その他(一時所得)の3つに分かれます。法人ならすべて益金です。立退料500万円で、性格ごとに残る額がいくら違うかを計算エンジンで示します。
-
税金の基礎
外貨建て売掛金の期末換算、個人と法人で為替差損益の年がずれる
ドル建てで請求した売掛金が年末・決算日に残っているとき、個人事業主は期末に換算し直さず、法人は届出した換算方法によって期末に為替差損益を計上します。国税庁の通達を根拠に、どの年に損益が出るかを計算例で並べます。
-
税金の基礎
外注費と給与の判定。差が出るのは消費税・源泉徴収・社保の3つ
同じ月30万円でも、外注費か給与かで会社の負担は年91万円変わります。判定の基準は契約が請負か雇用かで、4つの項目はその次に来ます。法人税では差が出ないこと、源泉徴収はむしろ外注のほうが重い場合があることを実データで示します。
-
税金の基礎
法人成りの車の名義変更、2026年4月に消えた税と残る自動車税
自動車税環境性能割は令和8年3月31日で廃止され、車を法人名義に移すときの取得時の課税はなくなりました。残るのは4月1日の所有者に年度分を全額課税する自動車税で、名義変更では月割になりません。年3.6万円が法人化の判定にどれだけ効くかを所得別に計算しました。
相続・事業承継と会社の株
法人化すると、事業は「会社の株」として相続されます。評価と特例の扱いが個人事業と替わります。
-
税金の基礎
法人化すると相続税評価は下がるのか。いま見直し中
個人事業の資産は資産ごとに相続税評価されますが、法人化すると事業全体が「株式」または「持分」という1つの財産になり、会社の規模に応じた類似業種比準方式などで評価されます。会計検査院の指摘を受け、2026年から評価方法の見直しが議論されています。
-
税金の基礎
相続時精算課税で法人成り直後の株を子へ。20年で相続税1,135万円差
相続時精算課税は、相続時に贈与時の価額で足し戻す制度です。法人成り直後の株式・持分は資本金程度の評価なので、その時点で子に移すと、その後に法人へ積み上がる利益は相続財産に入りません。年110万円の基礎控除の扱いと、移す時期で相続税がどれだけ変わるかを計算しました。
-
税金の基礎
事業承継税制の特例措置は令和9年まで。一人会社で間に合うか
法人版事業承継税制の特例措置は、特例承継計画の提出が令和9年9月30日まで、贈与・相続が令和9年12月31日までです。期限後に残る一般措置は対象が株の3分の2・相続なら猶予80%で、贈与には3年以上の役員要件もあります。一人会社の株で猶予額の差を概算しました。
-
税金の基礎
個人版事業承継税制は法人化しない人の制度。小規模宅地との選択
個人版事業承継税制は、青色申告の個人事業の土地・建物・設備にかかる相続税を100%猶予する制度で、個人事業承継計画の提出が令和10年9月30日まで、相続・贈与が令和10年12月31日までです。小規模宅地等の特例とはどちらか一方しか使えないため、店舗型・工場型・土地なしの3つの設例で比べました。
-
税金の基礎
相続した一人会社の株を会社に売る。3年以内なら税が70万円軽い
一人会社の株を相続した子が、相続税の資金を会社から受け取るには、株を会社に売る(自己株式の取得)方法があります。相続税の申告期限後3年以内なら、みなし配当ではなく譲渡所得として課税され、相続税の取得費加算も使えます。1,000万円分を売った場合の税を、期間内と期間後で計算しました。
-
税金の基礎
役員借入金は社長の相続財産。会社が赤字でも額面で課税される
社長が会社に貸したお金(会社側の役員借入金)は、社長の相続財産として元本の額面で評価されます。会社が赤字でも営業を続けている限り減額の例示に当たりません。生前に債務免除した場合の法人税と相続税を、黒字の会社と債務超過の会社に分けて計算しました。
-
税金の基礎
個人事業の売却と会社の株式譲渡、税金はどちらが重いか
事業を第三者に売るとき、個人事業は事業譲渡で営業権が総合課税の譲渡所得、会社なら株式譲渡で20.315%の分離課税です。売却価額300万〜3,000万円の5段階で売り手の税額を計算エンジンで比べ、短期譲渡・消費税・国保の差も整理しました。
-
税金の基礎
会社の借金を保証した社長が自宅や土地を売ったら。保証債務の特例
一人社長が会社の借入れを連帯保証し、自分の土地や建物を売って弁済した場合、会社から回収できなくなった部分は譲渡所得がなかったものとされる特例があります。会社が存続していても、求償権を放棄した後も債務超過なら使える場合があります。要件と消える税額を示します。
-
税金の基礎
財産債務調書は法人化で外れるか。所得2,000万円と自社株の数え方
財産債務調書は、各種所得金額の合計が2,000万円超で財産3億円以上か有価証券等1億円以上の人、または財産10億円以上の人が出す書類です。法人化すると所得は給与所得に変わり、事業の蓄えは自社株と貸付金になります。判定がどう動くかを計算エンジンで示します。
申告・納付と、誤ったときの扱い
予定納税、延納、欠損金、修正申告など、納める時期と取り戻し方の違いです。
-
税金の基礎
会社員から独立1年目の税金と保険料。3年目に年70万円増える理由
会社員から個人事業主として独立すると、住民税と国民健康保険は前年の給与で、個人事業税は開業年だけ月割で決まります。月給40万円の会社員が4月に独立した設例で、独立した年・翌年・3年目以降の負担を計算すると、102万円→150万円→173万円と後から増えていきました。
-
税金の基礎
法人成り1年目の資金繰り。個人事業の後払い226万円が重なる月
法人成りした最初の1年は、個人事業の所得税・住民税・個人事業税・予定納税の後払いと、法人の社会保険料・源泉所得税が同じ12か月に重なります。売上1,200万円の設例で月別の支払いを並べ、役員報酬の手取りを後払いが上回る月と、その避け方を計算しました。
-
税金の基礎
予定納税はいくらから?個人事業主の入口は事業所得482万円
予定納税の対象になるのは、前年の所得税額(予定納税基準額)が15万円以上の人です。その線に実際どの所得で届くのかを計算エンジンで出し、条件別の入口と法人化の損益分岐点を並べました。令和8年分は基礎控除の引上げが予定納税額に反映されない点も扱います。
-
税金の基礎
欠損金の繰越は法人10年・個人3年。年数の差だけでは判定できない
赤字を翌年以降へ繰り越せる期間は法人が10年、個人事業主の青色申告が3年です。ただし1回の繰越控除で減る負担は個人のほうが大きく、300万円の赤字で123.7万円と64.9万円の差が出ます。両側を計算エンジンで分解しました。
-
税金の基礎
赤字の年に前期の法人税が戻る。欠損金の繰戻し還付で戻る税・戻らない税
資本金1億円以下の法人は、当期の赤字を前期に繰り戻して、前期に払った法人税と地方法人税の還付を受けられます。法人住民税と事業税は戻りません。前期の利益と当期の赤字の組み合わせで、還付額を計算エンジンで出しました。
-
税金の基礎
期限切れ欠損金は解散後だけ使える。残余財産ゼロが条件
繰越期限を過ぎた欠損金(期限切れ欠損金)を、会社を解散・清算するときに損金にできる条件を国税庁の通達と質疑応答で整理。社長借入金を免除した場合の法人税等を計算エンジンの税率で比べます。
-
税金の基礎
純損失の繰戻し還付で戻るのは所得税だけ。住民税も国保も戻らない
青色申告の個人事業主が赤字の年に使える純損失の繰戻し還付は、前年に納めた所得税を返してもらう制度です。戻るのは所得税だけで、住民税・個人事業税・国民健康保険料は動きません。同じ300万円を繰越控除に回した場合との差を計算エンジンで比べました。
-
税金の基礎
更正の請求の期限は5年。同じ100万円でも戻る額が17万円違う
払いすぎた税金を取り戻す更正の請求について、5年という期限の起算日と修正申告との非対称を整理しました。必要経費の計上漏れ100万円と社会保険料控除の漏れ100万円で戻る額を計算すると差は最大17.2万円。国民健康保険料が2年で締め切られる点まで扱います。
-
税金の基礎
確定申告が期限後だと青色65万円控除は10万円に。増える負担を所得別に計算
個人事業主が確定申告の期限(3月15日)を1日でも過ぎると、青色申告特別控除は65万円から10万円に下がります。控除が減ることで増える所得税・住民税・国民健康保険料と、無申告加算税・延滞税を事業所得別に計算し、1か月以内なら加算税が0円になる条件、法人との違いを整理しました。
-
税金の基礎
防衛特別所得税は令和9年1月開始。1%でも天引き額は変わらない
令和9年1月1日以後に生ずる所得から防衛特別所得税1%が始まります。復興特別所得税が2.1%から1.1%へ下がるため合計2.1%は据え置きで、源泉徴収額も年末調整も変わりません。一人社長と個人事業主で何が動くかを計算しました。
税金が戻るときの計算
還付の元本とは別に付く加算金の割合と、加算金が付かない期間を確認します。
固定費をどちらの器に置くか
住居費・車・家族への給与・交際費は、個人と法人で経費にできる範囲が違います。
-
税金の基礎
役員社宅で法人化の分岐点は909万円に下がる。家賃別に計算した
自宅の家賃は、個人事業主なら業務使用割合の按分しか使えませんが、法人なら社宅にして半額を会社負担にできます。同じ家・同じ家賃で可処分所得がいくら変わるか、損益分岐点が家賃別にどこまで下がるかを計算しました。
-
税金の基礎
社宅を会社名義で買うと登録免許税と不動産取得税が上がる。中古なら47万円差
住まいを会社名義で買って役員社宅にすると、個人が自宅として買うときの軽減が使えません。登録免許税の住宅用家屋の軽減税率も、不動産取得税の中古住宅の控除も、個人が自分で住む場合に限られるためです。中古マンションを例に、取得時の税の差を計算しました。
-
税金の基礎
借家に住む個人事業主は16.0%。年収700万円以上なら9.6%で、役員社宅が効く人は少ない
令和5年住宅・土地統計調査で、家計を主に支える人が商工業などの業主である世帯の住まいを調べました。持ち家が80.9%、民営借家は16.0%で、世帯の年収700万円以上では9.6%です。借家に住む人ほど効く役員社宅の対象が、どれくらいいるかを確かめます。
-
税金の基礎
自宅を法人へ貸す家賃は経費。でも個人に不動産所得が戻る
社長の持ち家の一部を法人へ事務所として貸すときの税務を解説。法人の家賃損金、個人の不動産所得、固定資産税・減価償却等の按分、適正家賃を試算します。
-
税金の基礎
自宅を法人へ無償で貸すと経費0円。個人事業との差は年11万円
自宅の一室を会社の事務所にして家賃を0円にすると、固定資産税や減価償却費は法人でも個人でも経費になりません。個人事業主のときの家事按分と比べていくら違うのか、計算エンジンで事業所得別に出しました。
-
税金の基礎
マイホームの3,000万円控除は自分の会社に売ると使えない。自宅兼事務所は90%が境目
自宅を売るときの3,000万円特別控除は、本人が50%超を持つ会社への売却では使えません。自宅兼事務所は居住部分だけが対象で、おおむね90%以上なら全体が対象。譲渡益4,000万円で税額142.1万円〜812.6万円の差を計算しました。
-
税金の基礎
社長の土地を法人に貸す。借地権の認定課税と地代の決め方
法人成りで建物だけを法人名義にすると、土地は個人名義のまま残ります。権利金を取らないと法人に借地権の認定課税が起きる仕組み、土地の無償返還に関する届出書の出し方、地代を年26万円から27万円へ上げると世帯の手取りが年3.8万円減る理由までを計算して整理しました。
-
税金の基礎
小規模宅地等の特例は法人に無償で貸すと消える。相続税330万円の差
事務所の敷地を法人へ家賃0円で貸すと、小規模宅地等の特例(400㎡・80%減額)が使えません。国税庁の通達が貸付けを「事業に該当する場合に限る」としているためです。個人事業のまま・有償・無償・役員要件を外れた場合の4通りで相続税を計算し、判定ツールが出す年間の差額と桁を比べました。
-
税金の基礎
社用車を経費にすると法人化の分岐点はどう動くか、按分率別に計算
「車は法人で買ったほうが全額落ちる」と言われますが、法人化の損益分岐点を動かしているのは償却方法の違いではなく、個人事業主側の家事按分率でした。300万円・500万円・700万円の車で、按分率別に分岐点を計算しています。
-
税金の基礎
社用車はリースと購入どっちが得?法人は購入のほうが早く経費になる
社用車をリースにすると経費になりやすいと言われますが、税務上の所有権移転外リースは売買とみなされ、リース期間で均等に償却します。300万円の新車で、法人の購入(定率法)・個人の購入(定額法)・リースの毎年の経費と税負担を比べ、消費税の控除のタイミングまで国税庁の資料で確認しました。
-
税金の基礎
社長の車の借上料は雑所得。報酬に乗せた場合との差は年15.5万円
社長個人名義の車を会社が借り上げて払う使用料の課税関係を、一次情報と計算エンジンで整理しました。給与ではなく業務に係る雑所得で源泉徴収も不要ですが、必要経費が年9.4万円を下回ると基礎控除が37万円減り、手取りの増え方が6.5万円から1.0万円へ落ちます。
-
税金の基礎
自家消費(家事消費)は仕入値でいい?70%と50%、法人成り後の扱い
商品を自分で使った・食べた家事消費は、所得税では通常価額の70%、消費税では50%まで下げて計上できます。基準がずれる理由と、法人成り後に役員が会社の商品を持ち帰ると役員給与になり負担が約2倍になることを試算で示します。
-
税金の基礎
専従者給与と役員報酬、家族に払うならどちらが有利か
家族に給与を払って所得を分散できるのは法人だけ、という説明をよく見かけます。実際には個人事業主も青色事業専従者給与で同じことができます。世帯の手取りがいくら変わるか、法人化の損益分岐点がどこまで動くかを計算しました。
-
税金の基礎
青色事業専従者給与の平均は254万円。所得別に国税庁の統計で数えた
国税庁の申告所得税標本調査(令和6年分)第6表を再集計し、青色申告の事業所得者が家族に払っている専従者給与を所得階級別に出しました。専従者1人当たりの平均は254.4万円で、所得が上がるほど払う人も額も増えます。103万円・130万円に合わせて決める人が多いという思い込みを数字で確かめます。
-
税金の基礎
大学生の子に給与を払っても個人事業は経費0円。法人なら世帯で年37万円
大学生の子どもに仕事を手伝ってもらい給与を払う場合、個人事業主は所得税法56条で経費にならず、昼間の学生は青色事業専従者にもなれません。法人なら給与は損金になります。子の給与60万〜149万円で家族全体の手取りがいくら変わるかを事業所得別に計算し、150万円・159万円の壁と社会保険の扱いを整理しました。
-
税金の基礎
親の家を事務所にしたら家賃は経費になる?個人事業は0円、法人なら損金
実家など親が持つ家の一部を事務所にして家賃を払う場合、生計を一にする親への家賃は個人事業では必要経費にならず、代わりに親が負担する固定資産税などが経費になります。法人なら家賃は損金になり、親に不動産所得が生じます。月5万円の家賃で家族全体の手取りがどう変わるかを、親の所得別に計算しました。
-
税金の基礎
小規模企業共済・iDeCoを使う個人事業主は24.5%。所得別の利用率を数えた
国税庁の申告所得税標本調査(令和6年分)を再集計し、小規模企業共済等掛金控除(小規模企業共済・iDeCoなど)を使っている個人事業主の割合と平均控除額を所得階級別に出しました。法人化を考える所得700万円超でも6割は使っていません。掛金を払うと所得税・住民税がいくら減るかも計算しています。
-
税金の基礎
交際費800万円の上限があるのは法人だけ|個人事業主との違い
「法人は交際費が年800万円まで経費」という説明は、上限のない個人事業主と比べると逆です。定額控除限度額を超えた分にかかる税額と、損益分岐点がどれだけ後退するかを2026年の税率で計算しました。
-
税金の基礎
決算賞与を未払いで今期の損金にする3要件。役員には使えない
決算月に利益が出たとき、従業員への決算賞与は支払いが翌期でも今期の損金にできます。各人別通知・1か月以内の支払・損金経理の3要件と、賞与にかかる社会保険料が今期の損金にならない理由、役員に同じ手が使えない理由を計算つきで整理します。
-
税金の基礎
養老保険のハーフタックスは一人社長に使えない?半分が給与になる理由
死亡保険金を遺族、満期保険金を法人が受け取る養老保険は、保険料の半分を損金にできる「ハーフタックス」として知られています。ただし役員だけが被保険者なら、損金側の半分は役員への給与になります。一人社長の会社で何が起きるかを、国税庁の取扱いに沿って整理します。
法人化しない場合の選択肢
判定が「個人のまま有利」と出た場合の受け皿と、法人化で枠が変わる制度です。
-
税金の基礎
個人事業主の節税は順番がある。法人化は最後に来る
同じ84万円を投じても、経費になるものと所得控除になるもので手取りの差は年11万円出ます。国民健康保険料まで下がるかどうかが分かれ目です。青色申告から法人化までの5段階を、実際の計算結果で順番に並べました。
-
税金の基礎
小規模企業共済のデメリット。20年未満の解約で元本割れする
掛金が全額所得控除になる小規模企業共済ですが、任意解約は掛金納付月数240か月未満だと元本割れします。しかも国民健康保険料と個人事業税は1円も減りません。法人成りしたときの扱いまで含めて整理します。
-
税金の基礎
小規模企業共済は法人成り後も継続できる。1年以内に通算
個人事業主から小規模な会社の役員へ法人成りした場合、小規模企業共済は同一人通算で継続できます。加入資格、1年以内の期限、部分的な法人化との違いを解説します。
-
税金の基礎
個人事業主のiDeCoは月6.8万円。12月から7.5万円に上がる
個人事業主のiDeCoの上限は月6.8万円で、令和8年12月から7.5万円に引き上げられます。国民年金基金・付加保険料と枠を共有する仕組み、国民健康保険料が減らない理由、そして法人化すると枠が縮む点まで整理します。
-
税金の基礎
iDeCoを満額かける個人事業主は19.3%。平均掛金は月2.7万円で、法人化後の枠に8割が収まる
国民年金基金連合会の統計(令和8年8月末)で、個人事業主などの第1号加入者のiDeCoの掛金を階層別に並べました。平均は月27,086円で、上限近くの6.5万円以上は19.3%、6万円未満が79.4%です。法人化して第2号になったときに枠が縮んで困る人がどれだけいるかを、令和8年12月の改正前後で確かめます。
-
税金の基礎
経営セーフティ共済で負担は年100万円減る。ただし出口がない
経営セーフティ共済の掛金は全額が必要経費になるため、所得税・住民税だけでなく国民健康保険料と個人事業税まで下がります。事業所得別の軽減額と、解約時に増える負担が積立時の軽減を上回る仕組みを計算しました。
-
税金の基礎
経営セーフティ共済は法人成りで会社に引き継げる。3か月を過ぎると解約扱い
個人事業主が加入した経営セーフティ共済(倒産防止共済)は、法人成りから3か月以内に申し出れば、掛金総額と納付月数をそのまま会社に引き継げます。申し出ないと事業の全部譲渡による「みなし解約」になり、解約手当金が個人の事業所得に加わります。要件・必要書類と、月数ごとの戻り率を中小機構の公表内容から整理しました。
-
税金の基礎
ふるさと納税の上限は法人化で下がる。所得1,200万円で26万円減
ふるさと納税の控除上限を決めているのは住民税の所得割額です。法人化すると役員報酬の水準まで所得が下がるため、上限も一緒に下がります。個人事業主のままの場合と法人化した場合で、上限がいくら変わるかを計算しました。
-
税金の基礎
法人成りした年のふるさと納税、上限は設立月で決まる。前年の感覚だと枠を超える
法人成りした年は、事業所得と役員報酬の給与所得が1年に混ざるため、ふるさと納税の上限(自己負担2,000円で済む寄附額)が設立月で大きく変わります。事業利益1,000万円・1,500万円で設立月別に上限を計算し、前年の所得で見積もるとどれだけ枠を超えるか、この年はワンストップ特例が使えない理由をまとめました。
-
税金の基礎
認定NPOへの寄附の税額控除は法人化で縮む。所得税額25%の上限
認定NPO法人等への寄附は、所得税で「寄附額−2千円の40%」の税額控除か寄附金控除を選べます。上限の「所得税額の25%」が法人化でどこまで縮むかを、個人事業主と最適役員報酬の所得税額から計算しました。
-
税金の基礎
法人保険は全額損金にならない。返戻率別の4区分
法人契約の定期保険・第三分野保険は、最高解約返戻率によって保険料の40%・60%・最大90%を資産計上します。節税ではなく繰延べになる仕組みを整理します。
-
税金の基礎
生命保険料控除は12万円で頭打ち。法人契約とどちらが効くか
同じ保険料を個人で払って生命保険料控除を取る場合と、法人契約で損金にする場合を計算エンジンで比較しました。年間保険料10万円で減る税は個人が4,800〜1万2,000円、法人は最大2万3,300円。ただし法人が赤字になる役員報酬帯では順位が入れ替わります。
-
税金の基礎
所得補償保険の税金は?個人と法人で保険料・保険金の扱いが逆になる
所得補償保険(就業不能に備える保険)の保険料と保険金の課税を、個人事業主と一人会社で整理しました。個人は保険料が経費にならない代わりに保険金が非課税、法人は保険料が損金になる代わりに受取人次第で保険金が益金になります。年12万円の保険料と180万円の保険金で税の動きを計算しています。
-
税金の基礎
生命保険を個人から法人へ。契約者変更は無税で済まない
個人事業主が契約していた生命保険を法人成りに際して法人契約に切り替える場合、対価を伴えば個人に一時所得が生じ、無償の付け替えなら受け手の法人に法人税(受贈益)が生じることがあります。契約者変更に贈与税がかからないという個人間のルールは、受け手が法人だと同じには使えません。
-
税金の基礎
法人保険を社長へ名義変更。低解約返戻期間は資産計上額で課税
逓増定期保険などの法人契約を、解約返戻金が低い時期に社長個人へ名義変更しても、令和3年7月以後は資産計上額で給与課税されます。所得税基本通達36-37の評価ルールと、役員報酬別の税負担増を計算エンジンで示します。
-
税金の基礎
役員賠償責任保険(D&O)は一人社長に要るか。会社法429条と保険料の税金
法人化すると、社長は会社の役員として会社法429条の第三者責任を負います。会社役員賠償責任保険(D&O保険)の保険料を会社が負担したとき給与課税されない条件(会社法430条の3の決議)と、手続を欠いた場合に増える税額を計算エンジンで試算しました。
-
税金の基礎
法人化したらiDeCoの手続きは?第1号から第2号へ、上限と届出が変わる
法人化して自分の会社の社会保険に入ると、iDeCoは第1号加入者から第2号加入者に変わります。運営管理機関に出す届書(K-032・K-109A)、2026年12月分からの掛金上限の引上げで法人化の時期によって上限が2.3万円か6.2万円か分かれる点、所得税・住民税の軽減額を計算しました。
住む場所が日本の外にあるとき
海外へ移ると、日本で課税される範囲そのものが変わります。日本法人を残す場合の負担と、出国時の課税を扱います。
-
税金の基礎
海外在住で日本の仕事を続ける。恒久的施設(PE)と日本法人の線
非居住者が日本で課税されるのは国内源泉所得だけで、課税方法は恒久的施設(PE)の有無で分かれます。PEの3類型、PEがなくても20.42%の源泉徴収がかかる収入、日本法人を作ると何が日本で確定するかを計算エンジンで示します。
-
税金の基礎
国外転出時課税は自社株も1億円に数える。法人化で近づく年数
国外転出時課税は、出国時に1億円以上の有価証券等を持つ人の含み益に所得税をかける制度です。合同会社の持分を含む自社株も対象資産に入り、評価は純資産価額が中心になります。法人に利益を残し続けると何年で1億円に届くかを計算エンジンで示します。
-
税金の基礎
外国で引かれた税は取り戻せるか。外国税額控除の枠は個人と法人で違う
日本の居住者と内国法人は全世界所得に課税され、国外で課された税は外国税額控除で調整します。控除の枠は日本で払う税額に国外所得の割合を掛けた額で決まるため、法人化して役員報酬で利益を抜くと枠が縮みます。個人と法人の枠を計算エンジンで比べます。